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ドビュッシー「喜びの島」をありがとう、辻井さん。

ドビッシーについて・・・

⭐️音の画家

『もし、ショパンを<音の詩人> というのと同じ例えを、
ドビュッシーに適用 するとしたら、<音の画家>と言ってもい いのではないだろうか。しかも、耳で聴いた ものをそのまま音楽にかき現した画家だっ たのである。』
※引用
音楽史<作曲家とその作品> 千蔵八郎著 株式会社教育芸術社

⭐️瞬間瞬間 に生まれては消える音響の表情

『ドビュッシーの音楽はきわめて微妙なニ ュアンスにあふれている。
彼の音楽を理解 するためには、伝統的な理論によりかからず
自分の感受性をとぎすませて,瞬間瞬間 に生まれては消える音響の表情を
とらえつ づけることが必要である。』


※引用 はじめての音楽史―古代ギリシアの音楽か ら日本の現代音楽まで 久保田慶一、片桐功、須貝静直、岸啓子 長野俊樹、白石美雪ほか著 音楽之

⭐️「評判の悪い男」 才能はあるが、態度が悪い。

ドビッシーは 1862年パリ近郊に生まれ,
幼い頃から音楽の才能を発揮し10歳にしてパリ国立音楽院に入学。
音楽院では優秀な成績を収め、1884年,
作曲家の登竜門であったローマ大賞を22歳の年に受賞しています。
若いうちから存在を知られ、1894年初演の《牧神の午後への前奏曲》で成功を手にしたにもかかわらず、生涯、フランス音楽界の要職に就くことができず、才能の割にはいまひとつパッとしない人生を送りました。

ピアノのレッスン中の口答え
愛想がなく、無口
気難しくて、冷徹
神経質
短気
人付き合いが嫌い

いつもおしゃれないい服
部屋にはお気に入りの絵や版画
贅沢な暮らし
友人からお金を借りて返さない。
身勝手

究極のオレ様男
女ぐせ悪い
浮気でもめ、二人の女性がピストル自殺未遂
不安定な収入
金に苦労


ドビュッシー:「喜びの島」について・・・

伝説の島「愛のヴィーナス島」 を目指して船で旅立っていく様子が描かれ たジャン・アントワーヌ・ヴァトーの絵画 「シテール島への船出」をもとに作曲され たといわれています。

この曲が作曲された1904年
ドビュ ッシーは妻とは別の女性、エンマ・バルダッ クと駆け落ちし、社会に大きな恋愛スキャ ンダルとして取り上げられました。
ドビュッシーは、前年の1903年に レジオン・ド・ヌール勲章を受賞しフランス 音楽界に確固たる地位を築いていただけに、 騒ぎは大きくなり、この事件を題材とした モデル小説まで作られた。

この事件は、《ペレアス》の成功から新境地 を切り開こうと苦闘していたドビュッシー にとって大きな痛手となり、彼は多くの友 達を失うことになった。
これほど大きなスキャンダルとして世間 で扱われてしまったことは、ドビュッシー にとって大きな誤算だったに違いない。
勿 論、ドビュッシーのこのような愛は、罪とし て、決して見過ごされるものではないが、伝 説の島、愛のヴィーナス島である「喜びの 島」に辿り着きたいと願ったのは、誰よりも ドビュッシー自身だったのかも知れない。

絵画「シテール島への船出」では、何組も のカップルが「愛のヴィーナス島」に向かう 船に乗り込んでいく様子が描かれている。 船では愛のキューピットたちが無邪気に 戯れており、まるで、愛の成就を願う人々を 誘っているかのように描かれている。また、 船に乗り込もうとするカップルたちの姿は カラフルな衣装で生き生きと描かれており、 絵画全体の色合いとも相まって、これから 愛の楽園に旅立てるというカップルたちの 喜びにあふれる気持ちが、いまにも伝わっ てきそうである。

https://www.himeji-hc.ac.jp/information/journal_of_studies/42ikeda.pdf


私の感想
私はドビッシーの作品がとても好きです。
ドビッシーについて書かれた本を読むと、本当にクールな男性だったそうで、しかも美しいピアノを奏で才能に溢れとなると、
モテるのも仕方ないかな?と思うのです。
女性が争って自殺を図るほどの魅力があったということですね。

喜びの島は、
才能ある色男の音楽家、ピアニストが描く甘く美しい世界観です。

この男を手放すくらいなら死んでやる!
そんな女性が2人もいたとは・・彼の人生は相当、普通じゃない!
私はそんないい男に会ったことない・・・

        -キョウ


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