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宮沢賢治を辿る旅6〜石っこ先生のイギリス海岸、そしてお墓。

  2010年 賢治先生をたどる旅


イギリス海岸

 夏休みの十五日の農場実習の間に、私どもがイギリス海岸とあだ名をつけて、二日か三日ごと、仕事が一きりつくたびに、よく遊びに行った処ところがありました。
 それは本たうは海岸ではなくて、いかにも海岸の風をした川の岸です。北上きたかみ川の西岸でした。東の仙人せんにん峠から、遠野を通り土沢を過ぎ、北上山地を横截よこぎって来る冷たい猿さるヶ石いし川の、北上川への落合から、少し下流の西岸でした。
 イギリス海岸には、青白い凝灰質の泥岩が、川に沿ってずゐぶん広く露出し、その南のはじに立ちますと、北のはづれに居る人は、小指の先よりもっと小さく見えました。
 殊にその泥岩層は、川の水の増すたんび、奇麗に洗はれるものですから、何とも云いへず青白くさっぱりしてゐました。
 所々には、水増しの時できた小さな壺穴つぼあなの痕あとや、またそれがいくつも続いた浅い溝みぞ、それから亜炭のかけらだの、枯れた蘆あしきれだのが、一列にならんでゐて、前の水増しの時にどこまで水が上ったかもわかるのでした。
 日が強く照るときは岩は乾いてまっ白に見え、たて横に走ったひゞ割れもあり、大きな帽子を冠かむってその上をうつむいて歩くなら、影法師は黒く落ちましたし、全くもうイギリスあたりの白堊はくあの海岸を歩いてゐるやうな気がするのでした。
 

青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。
自転車コギコギ
イギリス海岸に到着。


銀河鉄道の夜が生まれた場所ですね。
なんか、普通に川だったから写真撮るの忘れました。
説明する人が常駐していて、
短いお話を聞きながら川を眺めました。
帰りに撮った、北上川。
大きな川。

賢治先生の時代
この辺の子供たちは海を見たことがありませんでした。
きっと本当の海に見えたのですね。

イギリス海岸沿の桜並木

賢治先生のお墓に行きました。


大きな桜の木。
かわいい❤︎
これがお墓ね。
見事!
春はいいな〜


また続く・・・

                          -キョウコ


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