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ロリータとロリィタ
正式な表記は伸ばし棒の“ロリータファッション”と知った上で、私は“ロリィタ”を好んで使っています。
私はロリィタの“ィ”が好きです。
小さいものって小さなだけで少し可愛く見えるときがありますが、
まさにこの小さな“ィ”が可愛いなと思うのです。
また、伸ばし棒よりも“ィ”の方がなんだかレトロで可愛いく感じたりします。
坂口安吾など昔の文豪の語り口調の表記などで、よく小さなカタカナが出てくることがあるから余計にそう感じるのかもしれませんね。
この流れで少しだけ、レトロなものが好きというお話しもしたいと思います。
私は昔からレトロなデザインや言葉に惹かれるところがあり、最近だとちょうど、敢えて撮り直しができないアナログなカメラが欲しいなと思っているところでした。
はいからクローゼットというお店を通じてお客様の写真を日々撮る中で、一番簡単に良い画を撮る方法はやはり“沢山枚数を撮る”ことなのです。
しかし、何枚も手軽に写真が撮れることによって、何かを見落としているような、犠牲にしているような気がふとすることがあるのです。
では何を一体何を犠牲にしているのかと聞かれると、実は自分でもまだこの正体が掴めていません。
そこで、敢えて撮り直しも加工も出来ない機能の少ないカメラで写真を撮ることに挑戦したい、
その魅力を見つけてみたい、と思うようになりました。
こうやって古き良きものの魅力を探求する試みというのは、近世や近代の西洋のドレスをモチーフにデザインされていたり、
最近では2000年代中頃に特にブームだった無地の懐古系デザインが人気でもあるロリィタファッションにも強くに通ずる部分であるので、今後も大切にしていきたいなと思います。
話を戻してロリィタの表記の話をすると、インターネットで表記する場合は私はロリータとロリィタをわざと同じ文の中でごちゃ混ぜにして使うことが多いです。これは単に検索に引っかかりやすくする為の工夫なのですが、これらは同一のものを指しています、という意思表示のつもりも少しあったりします。
昔から表記に対しての思い入れが各々強いが故に論争が絶えないロリータ・ロリィタ論。
それぞれの想いを尊重して手を取り合える日は果たして来るのでしょうか?
私はその様子を今後も見届けつつ、密かに平和を祈っておこうと思います。
追伸:ロリヰタ表記が好きな方も居るよね!それも素敵!