俳句「AIより下手でも」
AIのつくる名句や西鶴忌
西鶴の没した旧暦八月十日を新暦に直すと今年は9月12日にあたるようだ。一日遅れとなったが、2年前に掲句のような句を詠んだのを思い出した。
浮世草子作者として著名な西鶴だが、江戸期の談林派を代表する俳諧師でもあり、特に一昼夜で発句をつくる数を競う矢数俳諧で、23500句を詠んだことでも知られている。
いまはAIも俳句をつくる。まだまだ心の琴線に触れる作品は少ないようだが、いずれはプロの俳人をしのぐほどの一句を生み出すこともあるかも知れない。
AIでも俳句はつくれる。だからこそ句の巧拙とは別に、その句の根底にある「思い」を私は大切にしたい。