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俳句「なにかに期待する日」

想像をせぬ人さびし星祭

 何かを期待する日というのがある。特に、ある種の奇跡のような出来事を期待する日というのがあって、クリスマスの夜とか七夕の夜とかいうのは、そういう日であろう。もちろん奇跡などというのは、起こるべくもないから奇跡なのであって、99.9%期待に反して奇跡は起こらない。

 それでも、物語の想像をしない人であるよりは、叶うべくもない物語を想像する人でありたいと思う。想像という行為は、たった一人の行為でありながら、他者とつながる行為でもあると私は考える。

 星祭の私の想像は、亡き父が現れてことばを交わすことだ。でも、もし「どちら様?」と言われてしまったらどうしよう……。

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