史上初! 東京国立博物館の国宝89件が全展示されるぞ! 10月18日〜12月11日は東博へGO!
日本の博物館の中で最も長い歴史をもつ、東京国立博物館。
およそ12万件もの膨大な所蔵品があるわけですが、その中には89件の国宝が含まれています。
この89件の国宝が! 1回の展覧会で! 全部展示されるんだって!!
特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」と題して、先日公式サイトが開設されました。(※トップ画像は公式サイトより引用)
正気かな???(最大級の褒め言葉)
創立150周年記念の特別展で、史上初の試み
実は東京国立博物館は、今年で創立150周年。さまざまな記念事業が行われているのです。
その中でも目玉となるのが、この東京国立博物館が所蔵する全国宝が集う特別展。
全国で最も多く国宝を所蔵しているっていうだけでもすごいけど、日本の国宝指定は902件なので、実に1割の国宝がこの展覧会に登場するわけです。
国宝を展示するって、ものすごく大変
国宝、つまり国を代表する宝としてきちんと守り将来へ残すために、扱いにはさまざまな制限がかけられています。
たとえば公開期間。所蔵していればいつでも好きに展示できるわけではありません。
最長年間150日以内(石・土・ガラス・陶器・油絵など)、版画など経年劣化が心配されるものは、なんと1年のうち30日しか展示できません!
他にも、移動の回数、湿度の管理、照明の明るさまで、細かく指定されています。
展覧会ってけっこう薄暗くて、もうちょっと明るかったら見やすいのに〜、と思うことがあるんですが、あれは展示品の経年劣化を防ぐためなんです。
(詳しい規定を知りたい方はこちら↓)
こんな豪華な展示、次回がありえるのか?
展示期間が限られているため、実は展示スケジュールって数年先まで綿密に組まれているんですよね。
他の会場や博物館・美術館に貸し出す場合もあるし、修復や保存のために何年も表に出てこないこともざら。
国宝ってだけで見にくる人も多いわけで、期間をずらして展示すれば、何度も足を運んでもらえる可能性が高いです。
そんな中、一堂に集結させちゃうぞ!という東京国立博物館。さすがっす。
所蔵国宝全集結は、次はあって50年後か、100年後じゃないですかねー。
ちなみに、上記のように展示日数がめちゃくちゃ限られているものもあるので、展示の入れ替えがあります。
公式サイトのリストをきちんと確認して、お目当ての所蔵品の公開日を確認してからいきましょう!
刀剣もたくさん展示されるぞ!
ここからは、勝手におすすめのコーナー。まずは「洛中洛外図屏風屏風 舟木本」。
2500人もの人物が描かれていて、江戸時代初めの市井が事細かく描かれています。ウォー○ーを探せ!をできそうなくらい、見てて飽きない。
お次は「竜首水瓶」。法隆寺から皇室に献上された水差し。
その名のとおり、首(頭)部分が龍になっています。私の好きな飛鳥時代のものらしい。見てみたいー!(見たことないんかい)
そして忘れちゃいけない、刀剣!
ゲーム「刀剣乱舞」に出てくる、三日月宗近、大包平、亀甲貞宗、厚藤四郎、小龍景光、大般若長光(すべて国宝)が、同じ空間に!勢揃いするわけで!うひょー!
こほん、ゲームキャラのモデルうんぬんは置いといて、国宝に指定されるだけあって、美しいんですよこの刀の方々は・・・。
刀は武器ですが、ここまでくるとほんとに美術品なんだな、と思わせる力を持っていると思います。
期間:10月18日(火)〜12月11日(日)