歳をとったから背が縮む・・ではありません
年齢とともに身体が変化するのは、なぜ?
この図は、女性の一生の身体の変化をあらわしています。
このように身体の変化をもたらすものは、なんだと思いますか?
そう、エストロゲンです。
思春期を迎える
胸が大きくなり、骨盤が拡がる
胸が垂れて、お尻が下がる
背中が曲がり、背が縮む
全て、エストロゲンの影響を受けています。
背中が曲がり、背が縮むのも・・
おばあちゃんのイメージは、魔法使いのおばあさんのように腰が曲がったり背中が曲がっています。
では、おばあちゃんの腰や背中が曲がるのは歳のせいでしょうか?
でも、曲がっていないおばちゃんもいます。
おじいちゃんの場合は、あまり腰や背中が曲がっているイメージはありません。
それは、歳のせいではないからです。
骨密度が減るのは更年期から
実は、腰や背中が曲がるのは椎体が圧迫骨折をするから。
これは、エストロゲンが減少する更年期から、骨密度が急激に減少することで起きます。
骨も壊されて造られてを繰り返しています。
3年から5年ですべての骨が新しくなっています。
私たちの身体には5年前の細胞はありません。
更年期になると骨を壊すスピードを抑える働きをしていたエストロゲンがなくなって、壊されるスピードが速くなり、造るスピードが追い付けず、結果骨密度が減っていきます。
50歳を過ぎたころから急激に骨密度が低下し、やがて骨粗鬆症になってしまいます。
骨粗鬆症になると
骨粗鬆症になると骨折をしやすくなります。
50歳の女性が、今後生きている間に骨折する確率は、椎体骨折が37%・足の付け根の骨折22%・手首の骨折17%と言われています。
高齢になると、くしゃみをした拍子にとか、寝がえりをしただけで骨折してしまうことがあります。
骨折すると
脊椎椎体圧迫骨折を起こすと、背中が曲がったり、腰が曲がったりします。
一か所圧迫骨折すると、その上下の椎体も圧迫骨折しやすくなって、どんどん背中が曲がり、どんどん腰が曲がってしまいます。
そうすると胸郭が狭くなり十分な酸素を取り入れられなくなりますし、胃部が圧迫されると食欲不振や逆流性食道炎を引き起こします。
大腿骨頸部骨折を起こすと、歩けなくなるのはもちろんのこと動くことができなくなります。
治るまでにも時間がかかり、寝たきりを余儀なくされてしまうのですね。
寝たきりになると
寝たきりになると、うつ傾向になったり筋力の低下、また刺激が減少することで認知力の低下などを起こしやすくなります。
寝たきりになることで、家族の負担も大きくなります。
そもそも自分のことは自分でしたいですよね・・。
骨粗鬆症の予防は更年期から(実は若い時から)
更年期を迎え、エストロゲンが減少し何も骨ケアをしないいると、必然的に骨量は下がっていきます。
ですから骨粗しょう症を予防し、骨折・転倒を予防することを遅くても更年期から始める必要があるのですね。
健康診断で身長が2㎝以上縮んでいる場合は背中の圧迫骨折が疑われます。
もし、身長が2㎝低くなっていたら次の上下の圧迫骨折を防ぐためにも、病院を受診して骨密度を測定し、必要であれば骨粗鬆症の治療を受けたほうがいいでしょう。
本当は、若い時に骨密度を増やしておいて、更年期以降多少減っても骨粗鬆症にならないようにすることが、肝心です。
その話は、またべつなところでしましょう。
もう少し詳しく知りたい方は、こちらのブログを参考にしてみてください
骨粗鬆症のことが心配な方は、ハイジアではご相談をお受けしています。
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