モーター軸の可能性と高岡英夫先生の歩きの秘密

先日、運動総研の夏期集中講座で高岡先生からモーター軸を学んだ。
モーター軸は非常にレベルの高い体の使い方で、習ったからといってすぐにできるものではない。
だから僕は、二週間ほどひたすらその場歩きで復習していた。ゆっくりと動きながら。それくらい僕にとっては難しかった。

で、昨日になって、初めて実際に歩きながらモーター軸を使ってみたところ…

ひょっとしたら今、俺は人生で一番早く歩けているのでは??

と思うぐらいスピードにのって歩けた。

これで思い出したことがあった。

十数年前のある日のこと。
僕たちは京都で高岡先生と一緒にいた。
数時間、高岡先生と話した後、そろそろ次の用事があるから、とタクシー乗り場まで歩いて移動することになった。
当時から多忙を極める高岡先生のことだから、時間は差し迫っていた。
僕たちはお見送りのため、高岡先生のあとを付いて歩いていったのだが…
だんだん高岡先生の歩くペースが早くなり、われわれも早歩きで追いかけるのだが、それでは間に合わなくなり、仕方なく皆小走りで付いていった。

JR京都駅の周辺で、高岡先生が先頭ですごい早いペースで歩き、十名弱の弟子たちが小走りで追いかける、という見ようによっては珍妙な光景が生まれた。

その時の高岡先生の歩きは、ゆるウォークの本の表紙のような歩き方だった。
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ほんの数分の出来事だったが、僕からすれば、何かすごいものを見たような気がした。
競歩のように、サッサッとかスッスッと歩くわけではない。
擬態語にすれば、一歩一歩がグイーングイーンと凄まじい推進力で進んでいく感じだった。

あれから10年以上たっても、高岡先生のあの歩きはどうやったらできるんだろう、と色々試行錯誤しても全くわからなかった。
でも今回、モーター軸を使い歩くことで、「あの時、高岡先生はモーター軸を使っていたんだ!」ということがようやくわかった。

もちろん高岡先生はモーター軸以外にも様々な体の使い方をしているだろうし、当然のことながら僕のモーター軸はまだまだたいしたものではないけれど。

サッカー球軸トレーニングの動画にモーター軸はあるが、これは入り口なので、ぜひとも運動総研の講座で学ぶことを皆さんにはおすすめします。

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