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海上自衛隊に入ってキツかったこと
前回の投稿で海上自衛隊に入って良かったことを挙げましたが今度はキツかったことを紹介したいと思います。
その① 感染症
海上自衛隊の教育隊では1部屋6人前後で生活します。
この時に誰か1人でも風邪を引くとほぼ全員に伝染します。
風邪を引いたら訓練は休むことも出来るのですが皆勤賞が欲しかった私は熱が出ても訓練に参加しました。
風邪を引いた時の水泳訓練やハイポートと呼ばれる銃を持って走る訓練は地獄でした。
また週末には外出、出来るのですがそのタイミングで風邪を引くと外出を楽しめません。
私が入った時は秋入隊の為、冬になるとインフルエンザも流行りました。
また水虫を大浴場のマットから移されることもあります。
その② 外出はセーラー服
週末は訓練もなく基地の外に出て休日を楽しめるのですが外に出る時は必ずセーラー服です。
これは海上自衛官としての自覚を持たせる為、らしいのですが慣れるまで恥ずかしかったです。
セーラー服姿で店舗に入るのには抵抗がありました。
まだ海上自衛隊の基地がある街だと目立たないのですが少しでも市外に出たりすると目立ちます。
配属先に赴任する際もセーラー服で公共交通機関を使用する為、色んな人からジロジロと見られました。
その③ お尻の皮が剥けまくる
これは海上自衛隊の訓練で「カッター」と呼ばれる大きな手漕ぎボートに乗り込み「カイ」と呼ばれる長さ2m程の大きなオールを使い海を走行します。
オールを漕ぐ為に体全身を使い下半身が揺れて木製の座席(木製の板を横にひいただけ)にお尻が擦れ、いつの間にかお尻の皮が剥けます。
訓練が終わり大浴場で着替える時に海上自衛隊指定の白いパンツの後ろが血で染まります。
訓練中は必死で漕ぐせいか痛さを感じないのですがシャワーを当てた時に電気が走ったように滲みて大浴場は阿鼻叫喚になります。
ちなみにここでサボってる人間がバレ、サボってる人間はあまり尻の皮が剥けません。
余談ですが体力的にもキツくスタートしてから1.5km程先に折り返し地点があるのですが折り返し地点に行くまでも訓練が始まったばかりの頃は皆バテバテでした。
それをみかねた班長が
「情けない奴らだな折り返し地点に行ったら休憩させてやるからそれまで頑張れ」
と言われ折り返し地点に到着しやっと休憩が
出来ると思ったのですがなかなか休憩が始まらず皆頭の中で「なんで?」と思いながら必死に漕ぎスタート地点に戻りました。
スタート地点に戻ってから班長が一言
「ごめん。休憩忘れてた。」
と言われ全身の力が抜けたのを覚えてます。
訓練中は洋上でトイレがない為、予め済ませておくのですが中には急にお腹の調子が悪くなり間に合わない者が出たりもしました。
以上が海上自衛隊生活でキツかった体験です。
最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。