自衛隊の採用試験を受ける
借金の不安を抱えながらも私は自衛隊の採用試験日を迎えました。
私が応募した採用枠は自衛官候補生とゆうもので入隊して3ヶ月間は自衛官ではなく
自衛官候補で3ヶ月の基礎訓練を終えた後に
初めて自衛官の身分が与えられるものでした。その3ヶ月間は給料が手取りで10万を切り
「この金額だと借金の返済出来ないんじゃね?」
と考えつつも先ずは採用されないと意味が無いので目の前の試験に集中しました。
ちなみに入隊してから3ヶ月経ち自衛官になると給料とは別で任用一時金として10万円が振り込まれます。
今はホームページで見ると最初の3ヶ月間も給料が上がっており任用一時金も増えてましたが自分の時は今よりも安かったです。
採用試験では陸 海 空 を第一希望から
第三希望まで選べて私は陸自を第一希望にして
第三希望に海自を選びました。
陸を第一希望にしたのは叔父が陸上自衛官だったこともあり一番かっこいいと思っていたからです。
海は配属先の8割近くが艦艇勤務になるため長い間、プライバシーの無い船に乗るのは嫌だったので最後にしました。
試験は一般教養から心理テストをして午後は
面接や身体測定をしました。
夕方に試験は終わり後は結果を待つだけです。
試験を受けてから1〜2ヶ月が経過したころ広報の担当者から連絡があり結果は
補欠合格
でした。
補欠合格は試験の点数は採用基準に達したものの募集人数よりも応募者が多かった為、優秀な人から採用枠に入りあぶれた者が補欠として残るシステムでした。
補欠合格は辞退者が出ればそこから繰り上げで採用枠に入れます。
後はひたすら繰り上げ合格の連絡を待つだけですが待てども待てども連絡は来ません。
入隊は4月なのですが3月になっても繰り上げの連絡は来ません。
3月の後半には入隊前の準備期間として自衛隊内での生活になります。
3月末になり繰り上げ合格の連絡は遂に来ませんでした。
私は不採用を確信し次回の採用試験は年齢で弾かれる為、受けることは出来ません。
今は採用年齢が上がり33歳未満までは受けれますが私の時は20代後半まででした。
もうこれで終わったと思いひたすら遊びまくりました。
ヤケクソになり浪費もしまくりです。
この時期に長年乗ってた愛車も再起不能まで壊れ100万円の車を3年ローンで買いました。
こうして再び借金が右肩上がりに増え続け7月の本格的な夏に入り自衛隊の事などすっかり
忘れていた頃、自衛隊の広報の人から電話が入り
「おめでとう!繰り上げ合格の連絡が来たよ!」
と言われました。
入隊期限が過ぎたのに「何で?」と思っていたら秋にも入隊があるとの事でした。
しかし採用は陸自ではなく
海上自衛隊
と言われました。
すっかり採用は無いと考えた私は借金も
増やしまくり一番行きたくない海自と言われこの先、どうしようかと悩みました。