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【連載】~旬や特産品~

いつもご覧いただきありがとうございます。
宜しければ、ご興味のある方はこちらも併せてどうぞ!
僕について自己紹介を最初に投稿しました。
随時更新する予定です。

インターネットで調べてしまえば、その地域の旬はすぐに分かります。
ですが、敢えて連載というスタンスでは、触れなければならない話題だと思い、少し書いていきます。

東京に出てから、特に地元を含めた地方の食材や、中国地方、瀬戸内の食材に関わることが多かったので、今回は偏りのある内容になります。

ー旬ー

自分でこの話題を設定しておいて何ですが、悩みどころです。
話の焦点がぶれそうです。

旬といえば、一般的に栄養価が高かったり、その食材を一番安く、一番美味しく頂ける時期のことを言います。
今では、ハウス栽培や、養殖といった人工的な育成、輸入など1年を通して世界中の食材をいつでも手に入れることが出来ますが、旬には旬の良さがあるのです。

では、年始から1年を通した流れをかいつまんで見てみましょう。
※僕の思い出すエピソードにより、食材に偏りがあります。

ー冬から春ー

冬が終わり、これから春に向けた食材が南の方から解禁されていきます。
まずは山菜。雪解けと共に柔らかく香りの高いものが出回ります。
独活、ここみ、ふきのとう、タラの芽、たけのこ、菜の花…天ぷらや、お浸しなどこれからの時期に食べたくなってきますね。あ、若竹煮なんかもいいなぁ。
食材の旬も桜前線の様に北上するので、遅い所だとゴールデンウィーク辺りまで出荷されていることがあります。

魚介だと瀬戸内の鰆(さわら)なんかも、旨味が強くてタタキにして食べていました。

果物だとキウイ、みかんなどが出回っているかと思います。

ー初夏、梅雨ー

そして初夏、梅雨です。

キャベツ、新じゃがなどが出回ります。
海産物では、もずく、わかめなど、イカ(ホタルイカも)などが出回ってきます。

思い出に残っているのは、毎日のようにコース料理用の鮎(アユ)に串を打って。という作業を、新人の時に任されたことです。
ぬめりを落とし、盆ザルで水分を切り、串を打って。
慣れるまでは、諸先輩方に手伝って頂きながら、「川魚と海の魚の串の打ち方の違いは…」「鮎の斑点は…」という話だったり、串を表に出さないようにする方法や、尾びれをキュッと格好よく上げる方法を教えてもらったりしていました(遠い目)
アユの独特な匂いは「スイカや胡瓜」に似ているとかいう話もありますね。
(興味のある方は「鮎 スイカの匂い」で検索してみてください!)

ー梅雨明け、夏ー

梅雨明け辺りからは、夏野菜の本番です。

味噌や塩、マヨネーズだけで食べられる瑞々しさ、体温を下げる効果のある野菜もあります。
トマト、ナス、みょうが、らっきょう、オクラ、モロヘイヤ、ゴーヤ、とうもろこし、パプリカ、メロン、スイカ。
野菜などの水分多めの食材のオンパレードですね!(言い方古いですか?)

特にスイカは、岡山(倉敷)、鳥取(倉吉、大栄)と美味しい産地なので、毎年扱っていました。
勿論、お隣の山形といえば、尾花沢スイカはトラックが住宅地を走って売りに来るほどのド定番です。
同世代には懐かしいかもしれない「甘くて美味しい尾花沢すいか~♪」を、住宅地に響き渡らせるトラックの音声。

カレーにらっきょう、福神漬けもいいですが、山形のぜんご漬が僕のお気に入りです。(脱線中)

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土用にはウナギを食べて、スタミナを付けましょうなんて言う習慣も、旬だからこそ。
飛び魚にハモ、カンパチ、カジキマグロ。

特に職場で特殊だったのが、岡山の白桃を扱えた時です。
ほんと、何をとっても生物が活発な時期だけあって、種類も量も多くて嬉しいですね。

ーお盆、秋ー

お盆も過ぎてくると、段々と気温も下がり
カボチャ、きのこ、里芋、蕪、ぎんなん、栗、いちじく、すだち、ぶどう(岡山のシャインマスカットはとても美味しい!)など、、山の物が全盛でしょうか。
鳥取、岡山のジビエなども、記憶に強く残っているのですが。
燻製や、干物、缶詰など、冬を越せる加工品も多く出回りますね。
ようやく、僕の地元の食材の出番ですが、大好きな人も多いのではないでしょうか?水揚げ量日本一を誇る気仙沼の戻り鰹!
タタキにしたものが大好きなんですが、皮に塩を当て、炙るとバチバチと脂が弾けるほどのトロっぷり。
さんま、鰆(関東では冬)、秋田のハタハタと食卓を見るとほんとに季節感があって、どれも美味しいんです!

新そばに、新米。バランスもいいですね。

忘れてはいけない、芋煮会。
宮城、山形の定番といえばコレです。秋の味覚と、交流を楽しんだ思い出がたくさんあります。
夏に海辺でBBQ!的な考え方でいいと思いますが、僕らは秋口に川原で行います。

僕のイメージだと、焼き肉などをしつつ、宮城は豚汁、山形は醤油ベースに牛肉の入った芋煮を作ります。
そこに秋田出身が入ると、きりたんぽ(鶏出汁)が追加されて、一気に豚、牛、鶏のお出汁を堪能できるなんていう奇跡も。
里芋が入っていることが芋煮なんだと思います。
夕方になると結構寒くなってしまう時期にやるので、午前中から始めたりします。

関東ではレンタルBBQの会社があったり、ビルの屋上でBBQできたりとても便利ですよね。夏のイメージが強いですが、僕の地元では秋に行うのが定番です。
スーパーでは、この時期になると無料で鍋や鉄板のレンタルを行ってくれていたりしましたが、今はどうなんでしょう。

ー晩秋、冬ー

冬といえば、鍋。毎日でも食べたいなんて人もいますよね?

白菜や、根菜(人参、大根)、宮城では「仙台芹(せり)」が有名です。
芹には、鴨や鶏の出汁がとても合っていて、醤油ベースのスープと、七味や柚子胡椒なんてのが定番です。
根菜には体を温める効果があったり、野菜ってほんとに凄いですよね!?
体に優しい。

島根は石見町あたりの鰤を取り扱ったので、今でも印象強く残っています。
鳥取の、松葉ガニ、紅ずわいガニ、ノドグロも有名ですね。

ミカンをお歳暮で送ってくださる業者さんがいたり、
段々と、クリスマス、年越しの食材が高騰してくる時期です。

ー年末年始、冬ー

ちょっと前のINDEXに近いかもしれませんが、まだまだ、鍋の全盛期。
くわい、ごぼう、長ネギ、芽キャベツという野菜。
あんこう、サバ、ほうぼう、平目、たら、ししゃも。

地元だと三陸や松島の真牡蠣の旬が来ますね!(岩牡蠣は夏@広島など)

秋に取れた大豆の製品もこの時期に出回ります。
納豆、豆腐、おから。畑の肉たちが台頭してきます。

ーまとめ(られるのでしょうか…)ー

ほんとに日本人で良かった~という食材のラインナップです。
年中、美味しい旬の食材があって、海の物、山の物、畑から採れるもの。

今では、常備野菜で、カレーを作れそうな材料は年中置いてあります。
もちろんそれ以外にも、ハウス栽培の物、養殖の鯛、鮭、鮪、鰤、鰻。
有難いことに、四季様々な食材のある国だからこそ、恵まれた食材で新しい組み合わせを考えていきたいですね。

今回は本当に極一部しか挙げませんでしたが、もっと全国の皆さんの地方の特産品を勉強していきたいです。

そんなところで、今回は以上となります。
またおいで下さい!

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