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英会話の練習

英会話の練習

暇を有効に利用する一環として、日本からハワイに働きに来ている方に、無料で英会話を教えていました。

その方の忙しい仕事の合間利用のため、 英会話の青空教室は、週一度開催中です。 

はじめたのは、COVID-19 の少し前でした。 数回は週一度でしたが、 私からの提案で、週2回に増やしてみました。 

言語習得のためには、やはり時間をかける事が大切だからです。  

残念ながら、 その3ヶ月後に、政府の方針もあり、自粛ムードが瞬く間に広がり、青空教室も閉鎖。

11ヶ月後位に、COVID-19も少し落ち着き、ハワイ州のイゲ知事が、 米国本土からの観光客受け入れを容認しました。

我々住民も、少しずつ日常生活が元に戻りかけ、青空教室も再開となりました。

私が若かった頃と違って、 現代は言語習得の環境は整っていて、 誰でも気楽に学べる、素晴らしい時代が到来したと思います。

ユーチューブで、自分の能力にあった教材を、無料(宣伝入り)で選べます。  

ネイティブの英語を何度でも聴けて、反復練習も本人次第で、何度でもできる時代です。  

我が青空教室は、海辺の小さな公園にある、木陰のピックニック用テーブルと椅子を利用しています。  

ある程度の練習も進んだので、ある日、たまたま、我らの目の前を通りかかった人(Rさん)を呼び止めました。

生徒のために、「英会話の練習をさせてください。」と、お願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

その方は、パナマ出身の方で、ホノルルに20年以上住んでいるそうです。  

大学では社会学を学び、卒業後、教師になり、めでたく職場結婚で、四人の子供さんのいる70歳の男性でした。 

奥様は、最近まで天職の教師を続けましたが、本人のRさんは、収入のより良い建築業に転職したそうです。

趣味はピアノを弾くことでしたが、 建築業で現場の仕事も多く、力仕事で手の指が硬くなり、 趣味のピアノは諦めたそうです。

Rさんの父親は92歳でお亡くなりになりました。ユーモアのあるRさんは会話で、「父親は29
歳で….」と。  私はすかさず、「あら、そんなに早く亡くなってしまったのですか。」と真顔で聞いてしまいました。 

ニコニコ顔のRさんは、 「いや、92歳で昨年亡くなったんだ。」 と言い、「人生はユーモアが大切だよね。」と、続けた。

お母様は91歳で、カリフォルニア州にRさんの兄弟と住んでいるそうだ。  

「米国政府についてどう思いますか。」と聞くと「トランプ大統領が返り咲くと良いのだが。」と、Rさん。

我が生徒さんも、少し英会話に参加、必要に応じて、通訳を入れながら、 40分ほど英会話を楽しみました。

英会話は、結局、他の人への関心が大切なような気がします。 

兎に角、何らかの質問をすることで、 相手が話に乗りやすい環境を、整えることが大事かもしれません。 

場を踏むことで、 緊張感も少しは薄れるので、 ユーチューブ等で独学した後で、 周りの人々と、一言でも良いので、 話しかけてみるうちに、いつかは自由に話せている自分を発見できるかもしれません。  

失敗を恐れず、 英会話を楽しもうと言う意気込みで、日常を過ごせば、誰でも時間をかければ、少しづつ上手になるに違いありません。


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