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別格東大寺

別格東大寺

考えてみれば、ホノルル移住後すでに3年半の時が流れた。

アパート生活3年、コンドのスタジオ生活も6ヶ月過ぎた。

誰もそうであるが、私もあと何年この地上にいる事ができるのか分からない。

断捨離も済ませ、 一部屋での生活にも慣れた。

読書三昧、ユーチューブで、多種多様な講演も聞ける時代だ。 

「良き時に高齢化を迎えたものだ」と、感謝の気持ちが湧き上がる。

古い日本のテレビ番組さえ見ることができる。 

米国の首都郊外に35年も住み続けた身としては、日本の文庫本や、テレビ番組はとても新鮮で、日本文化を学ぶ良い機会だ。

以前、娘と奈良県を訪問した際、 東大寺盧舎那仏像(大仏)も、勿論見学したのを鮮明に覚えている。

ホノルル生活が始まり、初期の段階では、闇雲にホノルル近郊を見学して回った。  

多くのお寺がある事も知った。

そのうちの一つである別格東大寺に、何度か日曜日に顔を出してみた。

特に仏教信者と言う訳ではないが、 偶然日本と言う国に生まれた人間であるので、仏教にも自然と興味を覚える。

79歳と言う歳からも、頭の中に自分の死に関しての考えが浮かぶ時もある。

キリスト教の葬儀より、 「仏教的葬儀の方が自分に合っている。」と言う、心境なので、 しばらく、日曜日は東大寺に通ってみようと思う。

自分の心を見つめながら、 自分の葬儀を取り計らってくださる住職の人柄を知っておきたいと言う気持ちからだ。

ホノルルにある多くのお寺では 跡取り問題を抱えているようだ。

運良く、ホノルル別格東大寺の場合は、住職の息子さんが跡取りとして、何度か日本に行き修行中だ。

人間の気持ちは分からない。 まだまだ、私の気持ちが動いてしまうかも知らないが、 今の心に率直に従ってみようと思う。

毎週日曜日朝8時から、集会が始まるので、 早起きしてバス67番で ジャック通りで降り、五分ほど歩けば、東大寺に到着する。

後日談。一カ月ほど前、副住職である住職の父親が急死した。

今は若い息子さんが住職の職務を遂行している。

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