エピジェネティックス
エピジェネティックス
エピジェネティックス(Epigenetics)とは、DNA の塩基配列を変えずに、細胞が遺伝子の働きを制御する仕組みを研究する学問だ。(グーグル参照)
我々の身体は何億何十億と言った数えきれないほどの細胞で出来ている。
しかも、ほとんど全ての細胞は、ある間隔を置いて常に入れ替わりながら、我々の生命を維持している。
両親、祖父母、はたまた先祖様方から受け継いだ遺伝子が、自分という人間に強い影響を与えると言う考え方もある。
科学的根拠のある考え方の一つに違いない。
ブルース リプトン博士 (Dr. Bruce Lipton)は、「周りの環境や本人の心の持ち方こそ、細胞へ強い影響力を発揮する。」
「自分の人生を創造してゆく事が可能であり、しかも、本人の健康維持も可能である。」と、科学的根拠をふんだんに用いて説明している。
遺伝子の働きが、人間の将来に強く影響を与えると考えると、運良くいわゆる良い遺伝子を受け継いだ人は良いが、 運悪く、あまり好ましくない遺伝子を受け継いでしまったり、 明らかに最悪な遺伝子を保持してしまった場合、悲観的になる人が出てきても不思議ではない。
でも、この考え方では運命の犠牲者的物の見方に陥りがちで、諦めや悲観的思考に引き摺り込まれる可能性が増えてしまう。
心の持ち方で、自分の周りの環境を、できうる範囲にせよ、自助努力で良くする工夫を長年継続する事こそ重要なのかもしれない。
自分の人生を「明るい方向へ向かわせる事が可能である。」と信じる方が、自分自身の力により力点を置ける点で、より肯定的人生を作り出すことが可能なようだ。
もちろん、環境とて、一人の人間が気楽に自由自在に変えられる部分はとても限られていることも事実だ。
でも、すっかり諦め境地になってしまうより、ほんの僅かにせよ、自力で変えられる部分もあると信じ、自分に与えられた環境をあれこれ変えようと工夫をして見ているうちに、ほんのりと明るさが自分の周りに溢れる。
その結果に勢いを得て、再度、周りの環境をより自分に合った物に変えてゆく努力は、する価値があると思う。
西洋医学は、人間を部分部分の観点から長年研究されてきた傾向がある。
例えば、心臓外科、心療内科、小児科、皮膚科、眼科、歯科、内科、循環器科等。
東洋医学では、古くから人間の不具合は心身一如、すなわち、身体と心全てが病気の原因に繋がっていると言う。
座禅等が長い伝統として東洋に伝わっているが、本能的に古代の人々も、心の持ち方の大切さを痛感していたからだろう。
何事も盲目的に信じきってしまう事は危険である。
けれども、長年、人生街道を歩んできた自分の経験に照らして考慮してみると、「エピジェネティックス」と言う考え方に、より同意している自分を発見している。
まだまだ、この分野はユーチューブで講演を数回聴いたのみで、 全然知らない分野であるが、 自然と私の心に響く考え方なので、深堀して見たい分野になりそうだ。