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ラナイ島滞在記

ラナイ島滞在記

ラナイ島には二つのフォーシーズンホテルがあるが、私がたまたま泊まったホテルは山の麓にあった。 

送迎バスが毎時間、両ホテルを運行している。山側のホテル近辺では雨が降っていたが、 海側のホテルに到着すると、晴天だ。

すぐ目の前が海と広々とした砂浜が広がっているが、日が照り過ぎて、しばらく開け放されたホテルのロビーで寛ぎながら、作文練習と洒落込んだ。

今日のウクレレ練習は、昨日の先生もいたので、にわか練習の結果を聞いていただいた。 

今日の先生の役割は、地元の丈夫な大きな葉っぱを上手く利用して編み上げる作品作りのようだ。

今日は、若手のウクレレ先生が教えてくださった。 先生は音楽の指導者に習った事はなく、 独学だそうだ。  

100 ドル以上するウクレレを、なかなか手に入れることが出来なかったそうだ。

やっと、自分の稼ぎで楽器を手に入れたのが20代の始めで やっとラジオ局のウクレレ音楽等を聴きながら、ウクレレ音楽の符号を覚えたそうだ。

一曲若い先生が演奏してくださった。 山の麓に小さな住宅街があり、 彼もそこで育ったそうだ。  

暗雲が山の頂きに立ち込め始めると、山の麓の村に雨が降る。 その情景をハワイ人が歌にしているのを聞かせて下さった。 「雲は、首にかけるれいのようだ。」と言う、内容だ。

数日滞在していると、数人のホテル従業員とも、言葉を交わすようになった。

ラナイ島で妊娠後の出産時は、 ラナイ島ではなく、大きな病院のある、近隣の島に移動して出産する。

新生児の様子を数日観察して、異常がなければ、めでたくラナイ島に帰るそうだ。

人口の少ないラナイ島の学校は一校だけで、幼稚園から高校卒業まで複式学級で学ぶ。

世界中の多くの離島が抱えている問題を、ラナイ島も内在していた。

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