学校に行く、行かないを選べる社会に
【百万人の夢宣言〜お母さんが夢を語るルーム26〜】
「常に行き当たりバッチリです」と話をしてくれたのは、2年前に福岡から奄美大島に移住。中3、小4の2人の女の子のお母さんとして、またウェブデザイナーとしても活躍中の浅川晃子さん。お母さんだからこそ感じる島でのリアルな暮らし、学校や地域のことを交えて次のように話をしてくれました。
「学校に行かなくてはいけない」という価値観に縛られ苦しんでいる親子がいっぱいいます。私も最初はその一人でした。長女が5年生の夏休み明けから学校に行かない選択をしました。それまでも行きたくないと言ってはいたのですが、がんばって押し出せば行くので、イヤイヤ行かせていました。ですが、夏休みの最終日に、学校に行けない!と号泣。そんなに辛かったのだとようやく気づくことができました。それから、糸島のフリースクールに週1通い、ほかの日は家で、好きな絵を描いたりして自由に過ごしていました。
その後、離婚を経験。田舎で家賃が安いところに移住したいと、鹿児島県南部に位置する奄美大島の離島、加計呂麻島(かけろまじま)に移住体験に行ったのですが、光回線が引けず、ネット環境を整えることが難しいとわかりました。ウェブデザイナーの仕事をしている私にとっては死活問題ということもあり断念。その後、自然栽培をされている叶さんご夫妻との出会いがキッカケとなり、奄美大島本島の瀬戸内町というところに移住してきました。
移住して3か月もたたないうちに、子どもたちが学校に行きたくないと言い出しました。そこではじめて、島にはフリースクールなどの居場所がないということに気がつきました。いろいろ検索したり、知り合いに聞いてみたりしましたが何にもない!愕然としました。
学校全体の生徒数が12名で、わが子はそのうちの2名。地域と学校の繋がりも濃いので、行事ごとは地域全体で参加するのに、わが子が参加していなかったりすると、引け目や負い目を感じてしまっていました。
その後、不登校の親の会があることを知り、参加。親の会の代表の方は、フリースクールの立ち上げをずっと準備されてきていて、今年こそは!と、奄美大島初のフリースクールを立ち上げてくれました。今は、週に2回フリースクールへ、残りはほぼ家にいますが、たまに給食だけ学校に食べに行ったりしています。長女が中3になり、これからの進路を考えているところ。彼女の選択によっては、また移住するかもしれません。どこにいても、学校を選択でき、学校に行く行かないも選択できて、好きなことを好きな場所で学べる社会になるといいなと思います。
参加者の方の中には、以前奄美大島に住んでいました!という方も。集落の様子、おじいちゃんおばあちゃんのことなどよくわかると話をしてくれました。
「奄美大島は神様の島とも言われています。ココに来れたことにとても意味がある。大変だったこともいい経験になった」と浅川さん。ご縁を大切にしながら、行き当たりバッチリにしていく、本当の生きる力をお母さんが背中で教えているんだなぁと話を聞きながら感じました。また、世界自然遺産に登録された奄美大島の魅力を改めて知る機会にもなりました。即、行く日を決めなくては!
湯番 池田彩
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●今後のスケジュール
12月10日(金)21時~
大阪出身、徳島県阿波市在住。
5歳の娘と2歳の息子の2児の母でもありMJプロの大塚未希さん。
ご参加は以下のURLより
12月17日(金)21時~
愛知県多治見市在住。2児の母でもあり、「自然育児 森のわらべ多治見園」園長、
でもあり「母と子の幸せ応援団~ひなたぼっこ~」代表の浅井智子さん。
12月24日(金)21時~ ☆クリスマスイブ☆
高2娘、中2娘、小5息子のお母さんでもあり、三味線を弾いて唄う音曲師「桂小すみ」として寄席を中心に落語会、コンサート、ライブ、イベントにて国内・海外で活躍中の松本優子さん。