【子ども療養支援士】 百万人の夢宣言~お母さんが夢を語るルーム15~
岸千尋さんの夢は、入院している子どもたちの心のサポートをする「子ども療養支援士」になること。
岸さんはゆっくりとこんな話をしてくださいました。
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小学5年生の頃、大学病院に2か月入院。
病棟に保育士さんがいて、泣いている子どもたちが少しでも楽しく過ごせるようサポートする様子を見て、こんなお仕事ができたらいいなと漠然と思っていました。
その後、高校の進路相談で先生に相談したところ、「アメリカにはチャイルドライフスペシャリストという資格があるけれど日本にはまだないね。けれど、あきらめる必要はないよ。焦らず今からできることを考えたらいい」と
①英語
②保育士や幼稚園教諭
③心のケアとこれから何を勉強すると夢につながっていくのか
という3つの選択肢を考えてくれました。
何も焦る必要はないと、幼稚園教諭の道へ進み15年。
しかし気がつけば子育てと仕事で毎日てんやわんや。
こんな夢を自分が持っていたこともすっかり忘れてしまっていたのですが、3年前、長男(当時2歳)が小児病棟に入院した際、「子ども療養支援士」という資格を持った方が対応してくれました。
私は子どもと一緒になって不安になったり悲しくなったりしていたのですが、その方はいつも私たちにニコニコと接してくれ、息子が眠りにつくまで絵本を読んでくれたり、お医者さんごっこをしながら検査室まで歩いて行ったりと、先生と私たちとの間をつないでくれ、本当に助けられました。
この「子ども療養支援士」は、まさしく私が学生の頃に考えていた夢の仕事。
日本での資格ができていたのです。
そして先日、今度は私が10日間入院することになり、なぜか小児病棟に入ることに。コロナ禍で親御さんに会えない子どもたちと一緒に過ごしました。そこでもまた、「子ども療養支援士」さんが、子どもたちを一生懸命にサポートしている姿を目の当たりにし、改めてスゴイ仕事だと自分のやりたい気持ちを再確認しました。
不思議なご縁で「自分の夢」に気づくことができた経緯を思い起こし、幼稚園教諭の仕事も、子育ても、子どもと私の入院も、これからやりたいなと思うことも全て「子ども療養支援士」の道につながっていると思いました。
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この話を一緒に聞いていたお母さんの中には、同じように子どもの入院経験がある人もいて、
「子どもの治療、入院生活で親もいっぱいいっぱいの中、保育士さんがいてくれ私の方が助けられた経験がある。病院の中でいかに楽しめるかがいかに生きるかにつながる。岸さんの夢はお母さんの笑顔につながる仕事だね」
という声や、
「岸さんがその仕事をしている姿が目に浮かぶ」
という声がたくさん寄せられました。
実は、夢なんてないと思っていたけれど思い出したんです、と話をしてくれた岸さん。
日々、子育てや仕事、家事に追われ、自分のことは後回しのお母さんたちにとって、自分の夢を忘れてしまう人は多いのではないでしょうか。
誰かの夢を聞く、そして自分の夢を話す時間は、自分を大切にする一歩につながっていくのではないでしょうか。
具体的に夢はなくてもいい。
「夢ってなんだろう」と、ちょっと自分の心に問いかけてみてください。
湯番 池田彩
●2児のお母さんでもあり、MJプロ 岸 千尋さんの記事はコチラ
「お母さんが入院しちゃったよ!」
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●今後のスケジュール
9月24日21時〜「百万人の夢宣言〜お母さんが夢を語るルーム16〜」
久留米市在住、上から中3、小6、小2、年少さんの4児のお母さん
原碧さん。