みんなの笑顔がみたいから、大好きな舞台で演じ続ける 杉本周子さん
【わたしごとmore 01】
ミュージカル制作 杉本周子さん(横浜市)
どんなお仕事ですか?
フリーでダンスのショー、ミュージカルなどの制作業をしています。依頼があれば都度お受けする形でやらせていただき、もちろん私自身も歌ったり、踊ったり、演者として関わります。ありがたいことに、2004年に活動を始めてからコンスタントに続いているステージもあります。
お仕事を始めたきっかけは何ですか?
子どもの頃から学芸会や演劇部で舞台に出るのは好きでした。宝塚歌劇団に入団したいと思ったことがきっかけで、歌やバレエを始めました。宝塚を受験しましたが、残念ながら不合格。しかし、その流れでミュージカルの道へ進みました。大阪音大短期大学のミュージカルクラスに入り、卒業後すぐ上京して劇団養成所に行きました。
独身時代は舞台活動に明け暮れていましたが、結婚してからは公演巡業が難しくなりました。特に泊まりの仕事が多かったので続けられませんでした。その後、長女の妊娠、出産を経験。自分自身のお腹に宿った命、自分の体の変化、驚きと感動の連続だった日々を伝えたいと思ったことから、ミュージカル制作を始めました。音楽が趣味で作曲もできる夫や、友人の助けもあり、手づくりでステージを成功させることができました。そこから口コミでお仕事をいただくようになり、今の仕事につながっています。
千葉県の幼稚園のクリスマスショーに出演
仕事のやりがいや楽しさを教えてください
エンターテインメントの世界が好きで、人前で歌ったり踊ったり、私のパフォーマンスを見た方々に喜んでもらえることが嬉しくて…自分自身の楽しみになっています。ステージの上では存分に自己表現できますから。また、演じるだけではなく、イベントやステージを皆でつくりあげていく連帯感や達成感が好きです。セリフを忘れたり、歌を間違えたりは多々ありますが、そのような場面で臨機応変に乗り切ることができるか、というスリルも感じられるところも魅力でしょうか。
子育てと仕事の両立で意識していることはありますか?
ステージの後でものすごく疲れていても、「疲れた〜」とは言わないようにしています。残念ながら3人の子どもたちは私の舞台には関心がないようで寂しいです。もともと家でじっとしているのがあまり好きではないので、舞台のお仕事がない時も、単発のパートやレッスンなどで外に出ていることが多いです。家と外、どちらもバランスよく自分に取り入れることを意識しています。
PTAや町内会の役員なども一通り経験しました。子どもが成長し、学校との関わりも少なくなってきて感じることは、子育ては私の中心なのだということ。幼い頃のことを最近よく思い出しては、戻りたいなと感傷に浸っています。もう一度赤ちゃんからの子育てをもう一度やりたいです。夢に見ることもあります(笑)
三女 奈波さんと
子育て中のお母さんたちへ、伝えたいことを教えてください
子どもが成長したからといって、子育てで大変だったこと、と振り返ることができません。今もいろいろ悩んだり、ダメだぁと落ち込んだりしています。
子育て真っ最中の方々に伝えたいことはただただ羨ましい!の一言です。
はじめての子育ては、毎日が同じことの繰り返しに感じ、言葉の通じない赤ちゃんと過ごすことがしんどいと思うこともありますが、あとから思いだすとかけがえのない時。許されるならもう一度子どもを産んで授乳したいです(笑)仕事や働き方も、子どもの成長に合わせていけばいいと思います。子育ての「今」を思い切り楽しんでもらいたいです。
これからの目標や夢はありますか?
短大のころの同期仲間と今でも行っている「なにわ古町」という舞台活動があります。これは還暦まで続けたい!10年後もステージに立てていたらいいなと思います。若い頃はガツガツしていて、上に!上に!と大きな舞台を目指していましたが、今は楽しく舞台に出たいなと思っています。もちろん大きな舞台があることに越したことはありませんが…。
家族、仲間、みんながそれぞれ、好きなことを見つけて楽しく生きられたらいいですね。そんな気持ちになってもらえるように、これからも演じ続けたいと思います。
港北区の小学校50周年をミュージカルに。
脚本演出を担当。 出演も(ピンクの帽子が私です)。
Work Style▶ ミュージカル制作、出演、司会業/フリー
「わたしごとの湯」は、お母さん大学のプロジェクトです。
お母さん業界新聞に掲載の「わたしごと」とWeb掲載の「わたしごとmore」を紹介していますので、お母さん大学サイトをご覧ください。
湯番 植地宏美
掲載に関する内容について質問、ご意見がありましたら、
hahanoyu@gmail.com
までお寄せください。