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夢の話

夢を見た。
細かく覚えていないが私が次元の裂け目から過去に戻ろうとするシーンが印象的だった。

'過去に戻ろうとするシーン'
この一文だけでも気づくと思うが、結論から言うと私は過去に戻れていない。
夢の話を書き起こすなんてくだらない気もするけど、そういう集りだろ。このnoteは。

見覚えのない木造の小屋。黄色い寝藁が敷かれていて牛舎や馬房のような空間だった。
そこにいるのは私と誰かの2人。
本当はもっといたのかもしれないが、私が夢の中で話しかけたのはその「誰か」1人だけだった。

なぜ「誰か」と呼んでいるのかというと顔がまったく思い出せないから。
今思えば顔が黒く塗りつぶされていたような気もする。それぐらい顔がわからない。
「思い出せない」という表現のほうが正しいか。名前は'マホ'とする。

小屋は16畳ぐらいで窓はなかった。時間帯はたぶん夜。空気感的に深夜かな。
小屋の隅に積み重ねられたブロック状の藁の上に立ち、

「13歳のころの分岐点に戻りたい!!」

と私は言っていた。
そこから両手を伸ばして手首あたりで交差させる。小指が上になるようにして手のひらを合わせる。
前へ突くように肘を伸ばすと空気が波打ち、肘から先が空間に飲み込まれるように見えなくなった。

「おお、いけそう!」

私は興奮しながら両手の指に力を込め、大きな扉を開けるように裂け目を広げようとしていた。
その瞬間、私の視界が大きく縦に揺れ始めた。
私は振り向くとマホに向かって

「おおお笑。揺れてる揺れてる。やばくない?」

と言った。
マホはまったく揺れていなかった。たぶん小屋も揺れてない。

その時マホは何か言った気がするが何を言われた覚えてない。
揺れ続けた末、私は過去に戻ることなく目が覚めてしまった。

現実世界では1人暮らしだし、地震の記録もない。体が揺れる要素がない。
きっとあの揺れは「過去に戻ろうとする理からの逸脱を試みたため阻止された」か
「脳の処理範囲を超えたことによる夢空間の崩壊」だろう。

あと「分岐点に戻りたい」なんて現実世界じゃ言わないな。。

過去に戻れるかもしれない。そう考えただけでワクワクするし、
いつか本当に寝ている間に意識だけタイムリープするのかもね。

おわり

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