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ベトナムで出会ったお風呂の話。

前の記事でベトナム旅行の話を少ししていたのですが、、、

その旅行で出会ったベトナムのお風呂のファンになってしまったのでここに記録しようと思います!

Red Dao Herbal Bath(レッドダオハーブバス)

みなさんは、Red Dao Herbal Bathを知っていますか?このお風呂は、私がベトナムのサパという観光地で出会ったお風呂の名前です。サパという地域はベトナム国内で最も高いファンシパン山の隣(?)に位置します。そこには古くから様々な民族が住んでおり、ハノイとは全く違う文化に出会うことができます。

めっちゃ民族の色が出ていてステキだった
親子の会話が可愛かった♡

その民族のひとつに「レッドダオ族」という民族がいます。このダオ族が生み出したお風呂こそ「Red Dao Herbal Bath(レッドダオハーブバス)」なのです。

レッドダオバスはどんなお風呂?

レッドダオバスは、温泉のような天然のお風呂ではなく、レッドダオ族が治療として使っている薬草を多く含んだ人工のお風呂です。(入浴剤みたいなかんじ?)

<材料>
ニワトコ、ベトナムの香油、イチジクの葉、野生の唐辛子の葉、バーリード、熱帯のハナミズキ、シナモンなど(10~120種類の薬用植物の葉と茎)。浴槽はヒノキの一種であるポムの木から手作業で作られています。

<作りかた>
1.茎と葉をみじん切りにする
2.天日干しし、何時間も煮て、甘い香りのワインレッドの混合物を作る

ちなみに、浴槽にポムの木を使う理由はお風呂のお湯と混ざると治療薬の効果を促進させるからだそう。すごく健康を考えて作られたお風呂ですよね。

レッドダオ族

では、なぜこんなお風呂が作られたのか。それは、レッドダオ族の歴史が関係しているのです。レッドダオ族は17世紀終わりごろに他国から移住し、サパ(ラオカイ)で発達した民族です。そして、移動の道中では海、山、川を横断する様々な困難がありました。この経験をもとに、サパに定住してからは独自の社会構造、言語、衣装、健康儀式をもたらしました。ウェルビーイングを大切にしている民族なんですね。

レッドダオ族のウェルビーイングな生活様式の中のひとつがレッドダオバスなのです。これには伝統的な習慣があります。各家庭に独自のレシピがあり、家庭の女性がレシピに必要な材料を拾いにいって調理をするのです。そしてこのレシピは代々母から娘へ受け継がれているそうです。とっても素敵ですよね!

レッドダオの民族や、お風呂についての動画はこちら⬇️

女性に嬉しい素敵な効果

実はこのお風呂は産後の女性の早期回復のために作られたのです。血液の循環を良くし、肌を白くしたり、ビールやワインを入れると疲労回復など、特に女性に嬉しい様々な効果があります。

それにしても、産後の女性を労ったお風呂を作るなんてとっても優しい民族ですよね。

実際に入ってみた感想

サパの地形は山が多く、たくさん歩いたためとっても足が痛かったのですが、お風呂に20分くらい入ると足が軽くなっていてびっくりしました。さらにそのお風呂がある場所はスパもやっている所で、個室で時間制限もなくゆっくりとお風呂に入れるだけでなく、ドリンクも注文できて最高でした。日本の温泉様式と全く違って驚きましたが、薬草とポムの木のすんごくいい香りも相まってとってもリラックスできる空間でした。

入った時の写真!

ぜひ皆さんもベトナム旅行をした時は訪れてみてください〜!

さいごに

サパ探検の道中で草遊びした


ベトナムの子どもたちは、細い草をこんなふうにして繋げて遊ぶそうです。日本とおんなじでちょっと嬉しかった瞬間だった。

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