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【ワイリフ】ルーデン採用フルAPユーミとワイリフのサポートの考え方
この記事では最近プリメイドでよく使っているユーミのビルドガイドを書きつつ、後半では『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』(ワイリフ)のサポート全体(オブジェクトまわり)についても考えていきます。といっても、基本的にはユーミのビルドガイドになります。ワイリフのサポートについては情報がすくないので、自分で書くことにしました。
筆者はシーズン5でグランドマスターに到達したサポートメインです。シーズン5ではマスター/グランドマスター帯で、ソロ勝率58~60%ぐらいでした。チャレンジャーではないのでプレイや考え方に間違いがある可能性はありますが、言語化することで自らのプレイングも改善していきたいと思っています。
※本稿はLoLBuild.JPの書き方をテンプレートとして採用しています。
簡潔なルーン、スキルオーダー、ビルド例
ここではルーン、スキルオーダー、ビルド例を簡潔に記します。詳細は後ほど。
このユーミのビルドは現状、プリメイドで6割ぐらい勝てています。ユーミは乗り物側のプレイヤーのの理解度も必要でマスター/グラマス帯ですら使いにくかったので、筆者はプリメイドでの使用をオススメしています。
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スキルオーダーはスキル4>スキル1≧スキル3>スキル2です。
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長所と短所
長所
サステインのおかげで、長い目で見れば強いレーン戦
中・後半、集団戦が強い
パッシブとスキル3で単体チャンピオンを守る性能
ファイターチャンピオンとの圧倒的なシナジー
短所
対面がフックなどのCCを持っているとレーン戦が難しい
プリメイド以外のプレイヤーに乗ると性能が活かしにくい
パッシブ前提のマナ持ちの悪さ
乗るチャンピオンとの相性差が激しい(乗り物チャンピオンがチームに必要)
サモナースペルはヒール/イグナイト
基本的にはヒール/イグナイトを採用しましょう。ワイリフのヒールは味方に使ったほうが効果が高いので、ADCがヒールを採用する必要はありません。セーフに行く場合や序盤にギリギリのオールインを狙う場合、ADCにバリアを持ってもらって自分はヒール/イグゾーストを採用しましょう。
ヒール/イグナイト、ヒール/イグゾーストの二択です。
スキル解説
基本的なスキルオーダーはスキル4>スキル1≧スキル3>スキル2です。レベル1はスキル1を取り、レベル2はスキル3を取りましょう。それ以降は、スキル1とスキル3を交互に上げるのが筆者の好きな上げかたです。基本的にはスキル1を優先して上げますが、相手サポートのシールドで相殺される場合などはスキル3を優先してみるなど柔軟に上げて大丈夫です。
パッシブ「たたいてまもって」
敵チャンピオンへの通常攻撃が一瞬で発動し、マナが回復できてシールドももらえるスキルです。レーン戦ではクールダウンのたびに使いたいですが、相手もわかっているのでCCを重ねてくることが多いです。ユーミがCCを食らうと負けるので、相手のCCを把握しましょう。ユーミのマナはこれが前提なので、集団戦でも発動回数が多いほど強いですが、パッシブの発動にはリスクがあります。自分のマナを把握しつつ、集団戦中に多くて2~3回発動できればいいと思います。スキル1「きまぐれミサイル」
自分でドラッグして操作できるスキルショットです。スキル2で乗っているときのほうがダメージがデカいですが、乗りながらだと飛距離を稼ぐのが難しく、レーン戦では当てにくいです。当たらなければダメージは0なので、レーン戦では降りてからグルグル回して飛距離を稼ぎ、敵に当てましょう。PC勢に言っておくと、降りながらでもミサイルを操作できます。スキル2「ユー&ミー!」
対象チャンピオンに「乗る」スキルだが、ハードCCを食らうとクールダウンになってしまう。レーン戦、とくに低レベル時は降りながらプッシュしつつスキル1を使うほうが強いです。集団戦は基本的に乗っている状態で構いません。集団戦ではこのスキルがクールダウン中は、絶対に外にでないようにしましょう。乗る対象は育っている味方です。お金を持っていない味方は、死にそうでも見捨てたほうがいいことのほうが多いです。スキル3「バビューン!」
降りてるときは自分が、乗っているときは味方が回復するスキル。味方の攻撃速度が上がるので、物理ファイター系のチャンピオンかADCと相性がいいです。このスキルの問題は最大マナ比例でマナを消費してしまうこと。これにより、ユーミのマナ問題はフルビルドでも解決されません。集団戦では、スキル1よりもこれを撃った回数が多いほうが強いです。パッシブを発動しつつ、スキル3を多く発動しましょう。スキル4「ファイナルチャプター」
ディスエンゲージ、エンゲージどちらにも使える優秀なスキル。プリメイドのファイターに乗ってエンゲージに使うか、ADCに乗りつつディスエンゲージのような使い方をするかは状況次第。味方、敵の育ち具合を把握するのが重要です。乗りながら使ったあとに、スキル2で降りることもできます。スキル2もしくは、自らが降りて移動することでスキル4を敵に当てていきましょう。
ルーン
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現状、ワイリフのユーミのルーンは二段目で強まる嵐を取るかどうかぐらいしか選択肢がないです。レーン戦での圧力を強めたい場合は追火を取るといいですが、後悔することのほうが多いです。強まる嵐ならば、回復力も火力もアップします。デスキャップとの相性もいいです
アイテムの考え方
ワイリフのサポートは靴エンチャントを先に買うことが多いですが、ユーミは移動速度が必要ありません。なにもかも無視してルーデンエコーに進めるのがユーミの利点です。ルーデンエコーは基礎ダメージが高いので、早期に買えば買うほど強いアイテムになっています。なんならキルまで取って、誰よりも早くルーデンエコーを買いましょう。
そのあとは回復阻害が必要であれば、モレロノミコンの素材の忘却のオーブを買いましょう。阻害に寄せたい場合は2手目モレロノミコンでも大丈夫です。ルーデンエコー以降に正直一番買いたいのはラバドンデスキャップです。これにより回復力も火力も、急激にパワーアップしてパワースパイク(一番強い時間帯)を迎えます。
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靴エンチャントは入手すれば手っ取り早く強くなるので、ルーデンエコー以降に買いたいタイミングがあれば買ってOKです。バーストを防ぐためのロケットエンチャントや、敵のわかりやすいスタン(黄色カードなど)を防ぐためにヴェールを買うなど状況次第です。
ユーミはエンチャンターサポートですが、私はエンチャンターアイテムをあまり採用しません。アーデントセンサーの場合は体力上昇が無駄になるし、ハーモニックエコーなどは回復過多でオーバーしてしまうと思うからです。それでも、4手目や5手目にとくにほしいアイテムがない場合はアーデントセンサーやフローウォータースタッフを買いましょう。
ピックの基準
ユーミは相手にも味方にも依存してしまうチャンピオンです。ピック画面から戦いは始まっています。プリメイドでやるかぎり、いちばん相性のいいADCはヴェインです。レーン戦はヴェインのタンブルでスキルが回避しやすく、集団戦はヴェインにユーミが乗ると強いからです。
ADC以外の味方チャンピオンのピックにも注目しましょう。あるいは、プリメイド相手に乗り物チャンピオンを選んでもらいましょう。ユーミと相性がいいのは継続的なダメージ(DPS)が出て、機動力が高いチャンピオンです。例を挙げると、ジャングルフィオラやイレリア、ジャックスなどのファイターチャンピオンです。
ADCヴェインをピックしない場合、レーン戦は「なぁなぁ」で過ごして将来的にファイターチャンピオンに乗ることを目指しましょう(ヴェインが相方でもレーンで勝てるわけではありません)。イヴリンなどステルスチャンピオンに乗るとユーミ自身も消えますが、ファイターに乗るほうが無難だと思います。
レーン戦をごまかすためのADCとしては、逃げスキルがあるエズリアルや遠距離からファームが取れるポークヴァルスなどがいいでしょう(集団戦で彼らに乗ることはあまりありませんが)。
相手のサポートチャンピオンのピックにも注目するのが重要です。後ほどの「レーン戦」の項目でも書いていきますが、ノーチラスなどのタンクサポートには不利になります。
ユーミのレーン戦の考え方
ユーミのレーン戦ではオールイン(ガチ当たり)ではなく、サステイン(回復によるレーン維持力)での勝利を目指します。すこしずつスキル1とパッシブを当てて、スキル3で味方を回復しつつレーンでの有利を広げましょう。
レベル1はミニオンを通常攻撃である程度押しつつ、降りながらミサイルを撃って相手ADCにパッシブ通常攻撃を狙いにいきます。(降りながら)スキル1→パッシブ通常攻撃→スキル2でADCに戻る、というのがユーミの基本コンボです。
ただし、レベル1でCCを持っている相手サポートには気をつけてください。リーシュがしにくい現環境では、ラカンやレオナ、ノーチラスなどが初動でブッシュに隠れている可能性が高いです。ユーミがCCに当たった場合は死ぬか、そのあとのレーン戦が大幅に不利になります。
基本的に彼らとのレーン戦は不利ですが、地道にスキル1をADCに当てていけば勝つことができます。ユーミはスケールするので、中盤以降の集団戦で強いチャンピオンです。不利なレーン戦でも、タンクサポートにイーブンなレーン戦を展開できているならば、勝っていると思って大丈夫です。
無理にパッシブを発動させるよりも、イーブンな状況を維持するのが大事です。相方ADCがCCにあたった場合、相手ADCにイグゾーストをかけつつ味方を回復、シールドをつけるなどして対応しましょう。相手のCCが出きったら、降りて相手ADCを通常攻撃しましょう。ユーミの通常攻撃は案外強いので結構勝てます。
ユーミのスキル2が使えなくなってしまうので、相手のハードCCを把握するのが重要です。たとえば相手がラックスならば、相手のスキル1のクールダウンや射程を管理しながらパッシブを発動させにいきましょう。
現環境のユーミではタンクサポートに序盤やられる、相手がダブルポーク(ケイトリン/ラックスなど)のレーン以外では大幅に不利になることはないと思います。繰り返しますが、不利なレーンでもユーミなら後半にいくらでも巻き返せます。
ユーミの集団戦についてまとめ
やや被る場面もあると思いますが、ユーミの集団戦の考え方についてもここでまとめておきます。初動でユーミが乗るべきチャンピオンは、基本的には(プリメイドの相方の)ファイターチャンピオンです。ファイターチャンピオンに乗り、スキル4でエンゲージしつつサポートします。
とはいえ、状況次第になりやすいのがユーミです。重要なのは味方の誰が強くて、敵の誰が強いのかということです。プリメイドの相方に乗ったほうが意思の疎通ができて強いですが、「この人は強いうえに上手いな」と思ったら知らないプレイヤーにも乗ったほうがいいです。敵の強いチャンピオンを意識しておいて、そのチャンピオンにイグゾーストやスキル4を使うのも重要です。
ADCにヴェインを採用している場合、最初から最後までヴェインに乗ってても大丈夫です。ヴェインがステルスしている最中はユーミも消えます。ステルスの終わり際にスキル4を使ってエンゲージ/ディスエンゲージしましょう。スキル解説で書いたように、集団戦ではスキル3とパッシブをとにかく回しましょう。敵のCCを事前に把握しておくのがいいです。ロード画面で絶対に当たってはいけないCCについて考えておきましょう。
ワイリフのオブジェクトの考え方(サポート編)
現環境では、画面下側の森からスタートするジャングラーが体感多いようです(ジャングラー上手い人、ツッコミあったらすみません)。画面下側のジャングルをフルクリアしてから、そのサイドでのスカトルファイトが起こることが多い印象です。
スカトルが登場するのは、ゲーム時間1:25です。スカトルファイトが予想される場合、どのサポートでもこのタイミングでレーンをプッシュされすぎないのが重要です。通常攻撃を使ってユーミであれなんであれサポートもレーンを管理しましょう。スカトルに寄れない場合は退却ピンを、寄れる場合は向かうピンを出しましょう。ジャングラーがプリメイドの相方の場合、方針を最初から決めておくといいでしょう。
次に重要なオブジェクトは5:00に登場するドラゴンとリフトヘラルドです。ドラゴンが強くなったのでドラゴンのほうが重要と思えますが、今のパッチではタワープレートの獲得もゴールド量が多くなっていてかなり強いです。
5:00のドラゴンまでにリコールをしてドラゴンに寄っておくのは重要ですが、それまでに不利な状況などの場合はヘラルドでトレードしてもらうといいです。タワープレートがなくなるのは6:30なので、それまでにヘラルドを召喚してもらってゴールドを獲得しましょう。
ワイリフはとにかくオブジェクトのトレードが大事です。ドラゴンファイトを選択して負けてしまった場合でも、サポートは復活したらすぐさまヘラルドに寄せましょう。相手のサポートがこなかった場合はほぼヘラルドを獲得できますし、相手のサポートがヘラルドにきた場合は自分がいないとヘラルドファイトに勝てません。ファーストドラゴン/ヘラルドに関わらず、トレードをとにかく意識しましょう。タワーと交換する場合は寄らないことをピンで示しましょう。