時間を忘れる四重奏を【ワンフレーズレコメンド 1月〇〇日分】
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この記事はフォーマットの参考としてお読みください。
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※この記事は企画「ワンフレーズレコメンド」の1月〇〇日分のものです。
前日に投稿された△△さんの記事はこちらから↓
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私が紹介したいのはUNISON SQUARE GARDEN「桜のあと(all quartets lead to the?)」の一節、「こんばんは いや こんにちはだっけ?」だ。
ユニゾンといえばライブが凄いバンドで有名である。媚びや煽りをせずとも圧倒的な演奏力と表現力のみで会場を圧倒する様は、音楽を心から愛している彼らだからこその芸当と言えるだろう。そんな中で、彼らはライブというものをとても大事にしている。
曰く、ライブとは非日常だという。雑踏に紛れて忙しなく行う仕事や、空気を読みながら頭を働かせ続ける学校などの、とめどなく降り注ぐ現実から少しの間抜け出して、自分の好奇心に実直でいられる場所。普段の日々では起こり得ないような最高にカッコいい事件現場。それこそがライブであると。
「こんばんは いや こんにちはだっけ?」には、そんな非日常さがこれでもかと凝縮されていると思うのだ。
ユニゾンは屋外ライブを滅多にやらない。やった経験といえば、最近ではフェスか、或いは15周年ライブくらいのものだろう。それは、彼らがライブハウスでのライブを重んじていることにあると思われる。
その理由は何か? 私の推測だが、屋外──「外」というのは、物理的な意味だけに留まらず、「自分ではないもの」「外的環境」といった精神面におけるものをも内包する言葉なのではないだろうか。
家から出たくないと感じた経験を、誰しもしたことがあるだろう。またそれは、他者との交流をする気力が足りていない際に起きやすい。つまり、外出するというのは自分をコミュニケーションモードにする行為であり、阿りに注力する状態に気持ちを切り替える行為であるのだ。
逆に言えば、自分が自分らしくいるためには、外ではなく内側にいる必要がある。
だからこそのライブハウスなのではないか。
ライブの間は、自分の本心のままになれる。それをより高い純度で達成するためには、屋内、つまり「内側」で行った方が良いということだ。
非日常を取り囲むライブハウスは、「外」とは隔絶された空間であり、時間も忘れて楽しんでしまうほどの魔力を持つ。
時間も忘れて、今が昼なのか夜なのかも分からなくなって。「こんにちは」なのか「こんばんは」なのかも分からなくなって。
そんな非日常による感覚の歪みこそが、「こんばんは いや こんにちはだっけ?」が表すところの情景ではないかと思うのだ。
ライブが終わった時の高揚感は、至極大きな余韻をもたらす。そして、再び現実に返ったとき、その中を生き抜くダイナミズムを活性化させてくれる。
無味乾燥な世界に天変地異を起こしてくれる非日常。時間なんて無いんじゃないかと思わされるほどの無限の非日常。やはり私はそれが大好きなのである。
ということで、〇〇日目を担当させていただきましたハグルマルマです。妄想解釈を垂れ流しました。推敲一切してませんので難解パラダイスかもしれませんがお許しくださいませ……。
次の記事は□□さんです!楽しみにしております……!
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みたいな感じ。
文章量や文章構成などは勿論問いませんし、この記事通りのフォーマットにしていただかなくても一切問題ございません!
また、私のTwitterからではない経路でこの記事に辿り着いた方、何のことだか分からないと思います、すみません。実は私のTwitterにて「ワンフレーズレコメンド」という、曲の一節だけを抜き出して紹介、推そうぜという企画を発表いたしまして、ここはその参考記事になります。
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