現代エレメンタルについて
自己紹介
こんにちは、haguren(はぐれん)です。普段はアジア鯖で最終1桁〜20位あたりを彷徨っています。現在のレートは約15600です。
この記事について
多くのプレイヤーの意見を聞いていると、エレメンタルがやけに過小評価されているように感じました。その中でも特に「1位が取れない」「操作量に対しバフ値が足りない」という意見が目立ちました。そのため今回は現代エレメンタルの特徴を分析し、その勝ち方や回し方について触れていこうかと思います。この記事が貴方のバトグラの一助になれば幸いです。
スケーリングの変遷
まずはじめに、現代エレメンタルにおけるスタッツの確保手段についてです。ここに旧世代APMと大きく異なる点があります。それはロックンロックでしょうか、アゼライト?それともノミの肖像画?
違います。
成長する氷霜です。
そう、現代エレメンタルにおける本命のスケーリング手段は、なんと氷霜なのです。どんな形のエレメンタルを組んでも、それは過程が違うだけです。最終的に行き着く先はみな氷霜です。
しかし、何故氷霜なのでしょうか?旧環境と何が変わったのでしょうか?
それはあるミニオンの実装です。
一国一城の苔、彼の人です。彼は旧世代エレメンタルの常識に変革をもたらしました。
さて、彼のテキストを読んでみましょう。
『自身を除く味方のエレメンタルが死んだ時その最大攻撃力・体力を獲得する。(一戦闘に1回)』
この効果を別の視点で読み替えると、実質「任意のエレメンタルのスタッツを2倍にする」ことが出来ます。この倍にするという挙動は非常に強く、バトグラの長い歴史において幾度となく活躍してきました。そして一国一城の苔も例外ではありません。
しかし、この効果を有効に使うためには単体で大きなスタッツを持つエレメンタルが必要になります。多くのエレメンタルは範囲バフであり、単体バフを苦手とします。また荊変化を当てられた日には目も当てられません。
そこで真価を発揮したのが氷霜です。このカード、苔の相方として欲しいものを全て持っています。自己バフにより非常に大きな単体スタッツを確保しつつ、バフの性質により荊変化を無効化します。かくして氷霜は苔という最高の相方を得たことで覚醒。エレメンタルのスケーリング手段として本命たる地位を確立しました。
スケーリングの変遷については以上です。次は実際の構築例に移りましょう。
最終的な構築例
最終系は大体こんな感じです。
シェンバしかいないのは目を瞑ってください
氷霜1,2枚と苔2枚を基本パーツとし、空いた枠には道中利用したエレメンタル、及び毒をはじめとしたテックカードを詰め込みます。既存のエレと比べ基本パーツが少なくスタッツ圧縮に成功しており、それは自由にテックを詰める柔軟性や対応力の高さにもつながります。上記の画像は古いものですが、今ならカルマレオンも非常に強くシナジーするでしょう。
最終系までの考え方
次に最終系に向かう過程についてです。
この段階では大きく分けて2つの目標をクリアする必要があります。
①ライフを保つ
②氷霜を大きくする
まず①ライフを保つ方法ですが、これは何らかの全体バフが好ましいです。エレの売買を並行したいためロックンロックや団体ツアーを利用すると良いでしょう。難易度は上がりますがアゼライトの肖像画でも問題ありません。あくまでも霜苔までの繋ぎであるという意識を持ちましょう。
次に②氷霜を大きくする方法ですが、基本はエレの売買となります。やはりロックンロックや団体ツアーと組み合わせるのが好ましいです。売買を重ね大きくなった後は、怪しい生き薬や蜃気楼の召術師を用いると爆発的にスタッツを伸ばせます。氷霜のバフの性質上、2倍されたあと自己バフが入り直すので実質3倍となります。蜃気楼2枚生き薬1枚まで伸ばせば15倍です。最終的にはそのスタッツを苔でコピー可能。生き薬は隙が大きいため、余裕がある時もしくはマロさんコーラスと組み合わせるのが好ましいです。
参入条件について
続いて参入条件についてです。上級装飾品に合わせ8,9ターン目には決断しましょう。必要な条件は以下の2つです。
①エレに寄っている
②リソースが潤沢である
まず①エレに寄っているは言うまでも無いでしょう。エレに行くため遠回りするのは弱いし、逆に別構成に向かうためエレを切り離すのも弱いです。序盤からエレを引きパーティやチビラグなどが複数枚ある状態は狙い目です。
次に②リソースが潤沢である必要があります。ロックやツアーに繋ぎ時間いっぱい回すためいくらリソースがあっても困りません。ブランリサレテティスといった汎用APMパーツをはじめとし、装飾品は出来るだけリソースを選びましょう。特に金リサレは最も重きを置きます。またリソースが無い状態で無理に霜苔を集めるのはやめましょう。
序盤の考え方
次に序盤についてです。ここでは7,8,9コイン目辺りについて触れます。エレはたくさんかき集めても強くなりません。苔やパーティを複数枚引いたりリサレチビラグを即引きしたりでもなければエレに拘るのはやめましょう。グレ2帯で苔1枚引いたからといってエレに寄せる必要はありません。
ヒーローpickについて
最後に相性の良いヒーローについてです。これはコイン効率に優れたAPM適正の高いヒーロー群が挙げられます。ガフやサイラスといった発見系、カートラスアランナトグワグルといったバリュー系、そもそもエレに寄せるシェンバーラなどが好ましいです。 エレに限りませんが、APMをする際はヒーローを選びましょう。コイン効率の悪いヒーローではリソース不足でコケやすいです。
あとがき
個人的に好きな構成なので広まって欲しい。知られていないせいで今まで全くメタられず悲しい思いをしてきた。リロイ挑発とかシーンドライとか荊後ろ置きとかが少し面倒臭いです。非常にパワーが高い構成なので、ぜひお手元のロックを投げ捨て氷霜と苔による現代エレメンタルを組んでみて下さい。