ブギウギ的2024音楽15選(?/15)
【はじめに】
2024年の音楽を振り返る。
個人的な振り返りとしては、
・仕事が割と忙しくなった(特に6月以降)
・散歩日和
・車&サブスクで新譜漁りの本格化&ツタヤディスカスの導入
と微変化があり、好きな音楽の傾向もそれにともなって変わった気がする。
あとはどちらかというと聴いたことのなかった旧譜をディスカスでレンタルして聴き漁るのにハマってた。
Twitter→Xで9年続けている【ナイト・ミュージック・アンテナ】とプレイリストも参考にして、去年私的年間ベストを紹介していく。以下の画像の15からスタート
【聴き語り】
15.『Songs of a Lost World』The Cure
11月1日リリース。
キュアーはここ6年聴いていた。しかし良いとは分かっていても自分に馴染むまで時間がかかった。ベストと『Disintegration』から入ったが、どっちもよくわからなかった。ポップなのか暗いのか掴みどころが見つけられなかった。
ところが2年ぐらい前に心身ともに落ち込んでたときに聴いた『Pornography』があまりにもバシンとハマりすぎてそこから一気に好きになった。
キュアーに関する前置きはここまで。
俺がキュアーに求めてるのは暗さというより、ミニマルさあるいは一種の神経質さ。その茨のつづれ織りサウンドをロバート・スミスの存在そのものの歌が闊歩していくところが好き。
今作はそれが凝縮されている。スネアとキックの抜けが気持ちいいドラムと天国のようなシンセを軸にしたサウンド。ピアノが隠し味のようにきいてくる。
イントロという概念はない。ロバート・スミスがゆっくり歩きマイクにたどり着くまで、歌い出すためにはこれぐらいの時間が必要。「Alone」で"This is the end"と歌った瞬間に全ての景色は変わる。これほど一瞬で景色を変える歌い手は少ない。そして全ては歌のために存在するサウンド。
こんなに余白を生かした音楽は古今東西あまりない気がする。ミニマルとメランコリーの共存。何より音楽に呑み込まれる感覚になるのはキュアーならでは。
是非聴いてけれ。一つ目終わり。ゆるく進める【終】
【リンク】
https://open.spotify.com/album/4wjxmqXnSQvBZWL3IbYngX?si=Snb7bvr4SMGZ5K3lCXIyJw