M-1 2022準々決勝ランジャタイについて モヤモヤ言語化委員会1
準々決勝のネタ……あんま面白くない!!
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一言でいうと”取っ散らかりすぎ”だが、もっと噛み砕きたいのでここに書く。
この4分10秒間のネタ、さっぱり意味が分からない。って書くと脳内ネット民が『あなたみたいなシュールのわからん人向きではないですよw』と言ってくるが、そもそも俺はランジャタイが好きだ。
ネタも好きだし配信のアーカイブも暇なときに漁ってる。彼らは数カ月単位でまったく同じ話をしているが、それを聞いても飽きない程度に彼らのトーク力は高い(これは蛇足だ)。
それを踏まえても、今回のネタの出来は3分22秒間の弓矢を大幅に下回る。先述の通り、意味が分からなすぎるからだ。シュールすぎると言いかえても良い。
弓矢は『弓矢、撃ちたくな~い?』との問いから始まる。弓矢を撃つという行為は想像が容易だし、学校に弓道部があるくらいだから、親近感は高い。なんなら弓は撃ってみたい。との点で観客に寄り添う問いかけだ。
そこから牛丼を撃ち抜いたりするのだが、これは状況こそ突飛なものの着想は『弓矢を撃ってみたい』という常識の範疇から広がるもので、『牛丼の器に矢が刺さる』『矢の先端を持って器を回す』という現象も理解は容易だ。(現実的ではないにしろ)
だが今回の問いは『礼儀正しいゴリラを、作りたくな~い?』だ。意味、分からない。前提となる礼儀正しいゴリラというのは恐らく居ないし、存在したとしても全くの無名なので、我々では想像するべくもない。
そもそも前提が分からないのに、『二子玉川を掴んで折り曲げて凝縮してゴリラ玉を作り、そこから煙と共に孵化してくる』という設定まで盛り込まれるからメチャクチャだ。
その意味不明さにより、ある程度の笑いこそ込み上げてくるものの、ランジャタイの秀作が生み出してきた『理解できる非常識』を再現された時ほどのインパクトはない。
そして河童のふれあいコーナーが急速にねじ込まれ、伊藤のリアクションこそ良いものの、河童とゴリラと二子玉川は何もリンクせずに宙ぶらりんの情報プランクトンみたいになって浮いている。ネタに軸が通っていないのだ。
弓矢にあった『弓矢を撃つ』というような軸。牛丼を撃つのも器を回すのも、すべて弓矢というアイテムに沿ったストーリーがあってこそだが、今回のネタは突飛すぎて理解ができない。理解が出来ない面白さと言うのがあるのは重々承知だが、ランジャタイがネタに乗せてきた面白さってそれだけではないはずだ。
残念ながら準決勝のリストに名前は載っていなかったが、敗者復活戦は期待している。M-1ラストイヤーだし、ランジャタイ。頑張ってくれ~~~~~~~~~~~~~~~
おわり