今すぐ会いに行くよ
暇だから君にむちゅー!
他に趣味がないから無垢になっても恥ずかしくないほど青春だったね。
電光がピカピカ光る。
分かろうとして分かれない人達、深淵を覗くのはいつも疲れる。
嫌な事も、それを拾い集めようとしゃがむ日射も疲れる。目が眩んじゃった君の負けね。
負けだから、太陽の方に向かった先で透ける学校の渡り廊下のプリズム、しんしんと深まる廊下の孤独、図書室に辿り着くまでのトイレの蛇口から漏れる水滴。
こういうのばっか拾い集めて、頭がおかしくなりたい。
繋がっちゃった……!トカ、狂人のフリしてあちら側に行きたい。
気が付いたらもう随分と遠い過去になってしまったね。
あの日の約束、夕暮れのグラデーション光の粒と鼻にかかる甘い匂い、女の子の髪の毛はメリットの香り、全部忘れてしまった?
忘却の彼方に生身の手を突っ込んだらヌメリと絡まった細い毛で、もう会えないの?
私のパターンはいつも同じ。
人間は変われるトカ言って、誤差みたいなもん。
本質は変わらないよ、震えた膝とか生きている限り薄くならない体の線とか、幻になりたい。
きらきら、音の粒を肉体じゃない感覚で実感したい。
遠い、遠い気がする。
春の眩しい日差しは傾いて、初夏なんかないまんま夏が訪れて、どんどん遠くなる。どんどん向こう側に行く。行かないで
契約したマンションはハラハラする。
二年契約なんか、本当に自分の手に入った気にならない。
私の家はここなのに、いつだって突き放される気がする。
こんな気持ち、知らなかった。
弟が18歳になった。
私はあの日からどんどん時間を重ねて違くなって、遠くなって、あの子と同い年の女の子に出会って、全然別の生き物に見えた。
お酒も、タバコも、もう少しも憧れないし大人のフリした君達は所詮子供に付け足した粘土で、誰も君を大人だと思っていないよ。光る目が艶やかで美しいから。
あの日の僕達もそうだったと言える?
高円寺の高架下、空に吐いた唾で中央線、止められたなら良かったね未完成魔法 ベットしてホラ
まとめらんない。
嬉しくもないし悲しくもない。
温いメタ認知が囁く僕は大人になってしまったから。
ごめんね、本当は起きてたの。
私のたぬき寝入りはいつも浅いの、いつも起きてるの、ごめんね。
女の子に言えない壁があるのなんて本当だから、私、あなたが男の子に見せる顔がなんだか寂しくて、きゅっとつままれた見たいだった。
好きだよ、人間はいつもどこか未完成で、汚いからいいんじゃんって言えてしまうのはまだ迸る17歳だから。17歳、羨ましいな、瑞々しくて、無鉄砲で。
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