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お役立ちができるコミュニティで暮らす【コミュニティ×まちづくり】vol.3

https://tomoniikiru.peatix.com/こんにちは!
はぐくむタウンの佐野です。

全3回のシリーズ企画《コミュニティ×まちづくり》の最終回!

今回のテーマは『お役立ち』です。
はぐくむタウンでは『お役立ちができるコミュニティ』を目指してまちづくりを展開しています。

豊かな生活とは、家具を揃えたり、どの立地に住むのかを考えたりするようなイメージがありますが、今回は人の役に立つという視点で豊かな暮らしを捉えていきたいと思います。

お役立ちができるコミュニティとは?

前回の記事の内容と重なってきますが、感謝や応援によるやりとりが活発に行われるコミュニティのことを言います。

なぜコミュニティでお役立ちできることが大切なのか?

(1).居場所だけでは、満たされない❓

居心地の良い場所があることは、心豊かに日々を過ごすために重要なことでしょう。

しかし心豊かに過ごす上で、自分にとって居心地の良い環境だけでは、もしかしたら不十分なのかもしれません。

人は居心地の良さに慣れてしまうと「いつも通り」から抜け出せず、本当はやりたかったことにいつまでも取りかかれなくなってしまいます。

私たちは社会的な生き物なので、心地よい領域を少しだけ踏み越えて、他者への貢献などを通じて自分の存在意義を感じることで、生きる活力が湧いてくるものです。

この境界線をストレッチゾーンといいます。
ストレッチゾーンへの挑戦を少しずつ積み重ねることによって、心地よい領域が広がっていき、心豊かに過ごせる時間も広がっていくのです。

(2).お役立ちによって、人と繋がれる。

1人で生きていけないこの時代において、人とのつながりは暮らしに必要不可欠なものです。

私たちは仕事というお役立ちをが、人とのつながりを醸成するひとつのきっかけになると考えています。

他者を喜ばせたり、困り事を解消したりすることによって、やりがいを感じ、その過程の中で人との信頼関係や愛情が醸成されていきます。醸成された豊かな関係性によって、人とのつながりを感じ、つながった人にお役立ちしていくことで喜びが連鎖していきます。

幸福学の研究者、前野隆司氏は幸福の要因を4つにまとめました。

①自己実現と成長
②つながりと感謝
③前向きと楽観
④独立とマイペース

②のつながりと感謝とは、人を喜ばせること、愛情に満ちた関係、親切な行為とされています。

コミュニティの中で、人の役に立てることは、自身の幸せにも大きく影響することが分かっているのです。

(3).自分軸をもって生きる人の時代が到来❗

ビデオ会議やオンラインツールの発達、リモートワークの普及により、働き方、暮らし方が多様化したこの時代。

自分の生き方を自由にデザインできる追い風が吹き始めました。

斉藤 徹「だから僕たちは、組織を変えていける」から引用

今まで当たり前だった、偏差値の高い"いい学校""いい会社"に入る。安定した給料がもらえる会社で20〜60代を過ごし、以降は余生を楽しむ。この3ステージの人生プランはガラガラと音を立てて崩れています。

社会人として働きながら大学で学ぶ。学生でありながら事業を興す。
ケンタッキー・フライドチキンの創業者、カーネルサンダースが65歳で会社を設立した話は有名ですが、この人生100年時代、定年後もやりがいを持って取り組めるライフワークに向けて命を燃やす人はたくさん出てきています。

人と共に暮らしを分かち合い、本当の意味で人生を分かち合っていくことで、義務としての役割から解放され、「この人たちのために進んでなにかしたい」と思える自律性がはぐくまれていきます。その自律性こそがライフワークへの一歩となっていくのです。

顔の見える経済はめぐりが早い

コミュニティの中でのお役立ちは、顔の見える経済圏の活性化に繋がります。

〇〇さんが「△△さんを喜ばせたい/助けてあげたい」という願いを元にしてできることをやってあげる。
それを受けて△△さんは「今度は〇〇さんの助けになることをしたい」という想いが芽生える。

顔の見えない、どこかの誰かとサービスを授受するよりも、身近なコミュニティのメンバーとサービスをやり取りする方が、巡り巡って自分の元に返ってくるスピードも速いのです。

コミュニティの中で、この人のためになにかをしたい、という想いは、人が活躍する機会を生み出し、その機会が、新たな他者貢献欲を生み出します。
このようなお役立ちの連鎖が、コミュニティに利他的な文化をはぐくむみ、結果として自分自身の豊かな暮らしにも繋がってくるというわけです。

役どころのあるコミュニティを目指してはぐくむタウンで実践すること

はぐくむタウンで実践することは大きく2つあります。

●舞台を用意する
●つながりをつくる

舞台を用意する

ただ役割を与えるだけでは、自らお役立ちをする精神ははぐくまれません。
わたしたちは「ここであなたの輝けることを何でもやっていいよ」という舞台づくりをしています。

  • ものがたりピッチ
    月に1度の住人ディナー会。3つのシェアハウスメンバーが集まって料理を囲む時間です。毎月1人、人生の現在地や、これからチャレンジしたいことについてを10分間でプレゼンテーションします。

  • LIFE WORK MARCHE
    月に1度シェアハウスで開催されるマルシェ企画。シェアハウスの住人はもちろん、株式会社はぐくむのコミュニティメンバーが来訪し、各々の作品やワークショップを展示、販売します。

  • たねラボ
    はぐくむタウンの中にある、コミュニティカフェ『はぐくむ湖畔』を活用して1人ひとりの中にある「本当は〇〇やってみたい」「〇〇するのが好き」「〇〇に興味関心ある」ということをワークショップやイベントにして実践できる取り組みです。

今後も、共に暮らすはぐくむタウンの住人を中心に、個性が輝く舞台づくりを続けていきます。

つながりをつくる

SNSのフォロワーが多い。交友関係が広い。それもひとつのつながりの形です。
はぐくむタウンにおいて、「つながり」とは、人生の物語を共有することだと思っています。

その人がどんなときにいきいきするのか。
何があるとやりたいことに向かっていくのか。

それらは、表面的な正確や、今の状態を見るだけでは計り知れないことです。
わたしたちは「過去」「現在」「未来」それぞれが独立した物語ではなく、つながっていると捉えています。

これまでどんな人生を生き、
今、なにが起きていて、
実現したい未来はどんなイメージなのか。

そこには、人生の流れが存在しその流れを知ることで、人と人とのつながりがより濃密になります。

つながりを作るためには、自分を語る機会が大切です。

毎週の振り返り会や、日々のコーチング的な関わりの中で、自分を語る対話から始めるコミュニケーションがつながりをはぐくんでいます。



さいごに

暮らす場所が自由に選べるようになった今。
暮らす場所を決める要素は、立地や値段、便利さだけではなくなってきています。

個人の人生をよりよくする環境への投資として、居住地やコミュニティを選んでみてはいかがでしょうか。

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