「成果よりも人の心」そうしがコーチングを通して学んだこととは?【イベントレポート後編】
こんにちは。株式会社はぐくむメディアチームのみさきです。
今回は、コーチングスクール Basic8期に通ってくれた、田中未桜さん、小金沢蒼士さんの対談イベント「コーチングを学んだことで”変態”し続けられた理由とは?」のレポート後編をお届けしたいと思います!
本記事では、コーチングを学んだことによる彼らの変態を紹介していきます。
前編では話を聞くのが苦手な登壇者の田中未桜さんがコーチングを学んだことでの変化・変容についてお伝えしてきました。
後編では、「成果よりも人の心の大切さ」を感じたそーしの体験談を聴いていきたいなと思います。成果も大切だけれど…と違和感を感じている方や、コーチングが気になっている大学生・社会人の皆さん必見です。
そーしのプロフィール
小金沢蒼士(そーし)さん
元(株)旅武者地方総括、ベトナム現地CD。出身地は群馬県。大学進学を期に上京。学生時代は全国トップレベルのジャズサークルにて音楽漬けになったり、インターンをしたりしていた。現在は社会人で、新規立ち上げ中の在留外国人向けライフサポートサービスに従事。賃貸物件営業、家賃保証事業の企画・設計、運営を行っている。
心のスイッチを持っておきたい
――はじめに、コーチングスクールに入ろうと思った理由から教えてください。
そーし:コーチングスクール入ろうと思ったきっかけは、仕事で起こったクレームが大きいかなと思ってます。やることはちゃんとやっていて、小さい失敗だったんですけど。死ぬほど大きいクレームになって謝りに行くということがあった時に、「別にやることやってたんだけど、どこが悪かったんだろうな」って思ってたんです。でも、上長からのフィードバックで「お前がここに居る意味って何なの?」と問われたんですよ。
――うんうん。
そーし:「仕事をするって何なんだろうね」「お前は何がしたいの?」と、キツめのフィードバックをもらった時に、自分の気持ちを無視して目の前のやるべきことだけに集中してやっていたけど、そろそろ限界きたなっていう感じがしました。今一度、自分の気持ちと向き合う時間が必要だなと思って行ったのが、コーチングスクールに入ったきっかけです。
――:「自分がどうしたいか」とか「どうありたいか」っていうところと向き合うためにコーチングスクールに通ったっていうような感じだ。
そーし:そうですね。心にアクセスするっていう機会…というか。社内のコーチに話をしにいったときに「スキルを学べる場ってたくさんあるけど、あり方を学べる場って少ないよね」みたいな話になって。あり方を学びにきたし、磨きにきてるという感じですね。
――:うん。なるほどね。
心にアクセスする機会っていうところを少し聞かせてもらってもいい?
そーし:心にアクセスする…。社会人になってから思うのは、「やんなきゃいけないから、自分の気持ちとは関係無いことを理由にしてやる」って多い。そればかりやっていると、心が鈍くなっていく。「じゃあ何がやりたいの?」と問われた時って、心が動いてないと出てこないじゃないですか。「これがやりたいです!」っていうのが。心に触れたい時に触れられるみたいな、自分のスイッチは持っておきたいな…。みたいな感じですかね。
――:うん、そうかそうか。内発的動機みたいな言葉もあると思うんだけど、「何がしたいか」という気持ちよりも、やらなければならないということの方が強いと、心の感覚が鈍くなってくるってこ
とだと感じたよ。
「人の心って大事だな」と思ったきっかけ
そーし:僕は今社会人ですが、高校時代からさかのぼると、僕男子校出身で(笑)
女子がいないとどうなるかっていうと、めちゃめちゃみんな性格がきつくなる。ヤクザみたいな…もうアウトレイジみたいな感じになっちゃうんですよね(笑)
進学校で部活も盛んだったので、大学生前半ぐらいまでは割と僕自身も性格がきつかったし、なんか成果が1番みたいな。今となったらすごい「非人間的な生き方」をしてたなと思っています。
――:そうなんだ。「非人間的な生き方」から変化したきっかけは何だったの?
そーし:大学入ってから、伸びてた天狗の鼻をバキッと折られる経験があって。「なんか変えなきゃな」と思って行ったのが、武者修行プログラムです。そこではチームを組んで活動をやるんですが、僕があまりに性格きつすぎて、一緒だった女の子に「別にお前と仲良くなりに来てないし、ビジネスしに来てるのに、何でお前のこと知らなきゃいけないの?」みたいなことを言って泣かれるみたいな…。そんな関わりを経て「チームビルディングとか人の心って大事だな」と気づいたのが、大学3年生になる前ぐらい。
――なるほどね。「ビジネスしに来てるんだけど…」って言ったところから、「チームビルディングとか人の心がが大事なんだな」って思ったきっかけは何だったんだろう?
そーし:純粋に申し訳ないなと思いました。「もう一緒に働けない」まで言われたんです。あとは、意外と成果だけを追ってても成果以上のものは出てこない、その感じがすごい嫌だった。確かに、人の心を無視しても「1位を取る」っていうのはできることだとは思うけど、僕はそこにすごい虚しさを感じたんです。
たじ:そうか、「成果だけじゃなんか虚しいなあ」って心残りな感じがしたんだね。
違和感がある状態では幸せだと思わない
――実際にコーチングスクールに通ってみての印象的だった出来事とか、変化したことがあれば、ぜひ話してもらえたらいいなと思っています。
そーし:1番残っているのは「無意識なことに意識的になる」っていうことだと思ってます。さっきのみおの話もそうだと思うんですけど、無意識に人をなんかしらの尺度で見てることとか、無意識のうちにやってることって多いなとと思っていて、それに意識的になるっていうの印象に残っています。
――うんうん。無意識に自分の中で起こっている出来事とか、無意識にこれやっているんだなっていうことに気づいたものってあったりしますか?
そーし:それで言うと、僕は無意識に感情は押し殺すタイプだなって思いましたね。そこに意識的になると、割と無視出来ていた事実が無視できなくなるというか。感情をオフにするって結構楽なんですよ。
嬉しいという感情もないんですけど、怒りとか悲しいとかの感情もなくなるんで、目の前のことに集中できるっちゃできる。
――なるほど。そーしの中では「無意識でこう考えずにやってる方が楽だよな」って言うふうに思っている自分がいるんだなということに気づけるようになったという感覚なのかな?
そーし:うん、そうですね。そんな感じ。
――いいね。一般的には「楽なんだったら別に感情と向き合わず、気付かない方が良くね?」っていうふうになっちゃうと思うんだけど…。
そーし:楽であること=幸せなことではないじゃないですか。
これマジで思うんですけど、不幸なことってめっちゃ楽なことだと思うんですよ。言い訳できるし、いくらでも。幸せに生きるほうがよっぽどしんどいと思っています。それでもなお僕は幸せに生きたいなって思った。楽に生きたければ、それはその人の正解だと思う。でも、僕は本能的にそういう道を選びたくなかった。
――いいね。そーしの「幸せ」っていうところが、さっきの上司の話とも繋がってくるのかなって思った。
そーし:ですね。僕は違和感がある状態で進んでもあまり幸せだと思わないんですよね。
その上司からフィードバックされたときに、「違和感があったのに、とりあえず全部を無視して提示された事をやる」みたいなことをやってた自分に気づいて、これはマズイなっていう。(笑)
ビジネスだと特に思うんですけど、良くなっていかない。
「マジ、やだなー」って言う感情が大事だと思います。めんどくさいから便利にしようみたいな発想が生まれるのに、僕の場合は全くもって感情を0にしてたから、改善も何もないんです。現状あるもの以上出てこないことに気がつきました。
伝えることで起きた変化
――親に今まで絶対できなかった話をしたって言っていたけれど、今まで伝えるとどうなるって思ってたんだろう。
そーし:そもそも伝えようって発想がなかったんです。マイナスな感情を押し殺してた方がいいな、みたいな。今まで気にしてなかったわけじゃないけど、まあしょうがないかなぐらいで無かったことにしていた。でも、そこからもう何も上手くいかなかったんですよ。家族の関係性もそうだし、仕事もそうだし。
ここが、1番最初に解決しなきゃいけない問題だなというのは、整理しているうちに分かった。最悪、縁切れてもいいやと思って言いました。(伝えることで)良くも悪くもでっかく変わることは分かっていたので。今までは無意識に避けていたんですよ。ビビりすぎて避けていることに気付かないぐらい避けてた。
――そこから伝えてみて、どんな変化があったの?
そーし:僕自身の解釈が変わったというのが大きいです。家族が抱える問題が伝えることによって解決するかといったら別にそんなことはない。けれど、そこに対する「自分の見方」みたいなのが変わった気がします。(僕が)本音で話してみて、「実はこうだったんだよ」と親から話をされた時に、「じゃあ、しょうがないかな」って納得感が生まれた。
――そーしの中で、関係性が切れちゃうっていうネガティブな意識の変化ではなくて、よりポジティブなものの見方に変化したんだね。
まとめ
自分の違和感に気づき、今までしてこなかった親との対話というアクションを起こしたそうし。その変化はとても大きいものだったのではないかなと感じます。
【そーしの変態】
▼感情をオフにすることは楽なこと。でも、楽=幸せではないと感じる。
▼改めて自分がどうしたいか?と感情に向き合う。
▼無意識的に感情を押し殺していることに気づき、初めて本音で親と対話する。
▼縁が切れるんじゃないかという思い込みに囚われてたことに気づき、自分の見方が変わった。
ご精読ありがとうございました!
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[執筆] 菅原 実咲
[監修] 田島 聡士