【ストリップ】アタマの奥がじいんとしたことがあるかい
今日、かねてからずっと興味のあったストリップを観に行ってきました。
場所は蕨ミニ劇場。蕨は街が特殊で面白いので、何度か来たことはあったのですが、劇場に入るのは今回が初めて。ブログを興味深く読ませていただいていた秋元みりさんの公演が彼女の所属でもあるこの劇場であると聞いて、観てみることにしたのです。(セクシーアンドロイド電気羊秋元みりのオフィシャルブログ)←SF作品がちょっとでも好きな方であれば、もうこのブログタイトルに反応してしまう筈・・・。
さすがに男の楽園への突入なので、細い階段を緊張しながら登り、チケットを購入。見落としてしまいそうな小さなドアを開いて中に入ると・・・ちょうど乙姫くるみさんのポラロイドタイム(踊り子さんに好きなポーズをしてもらって、写真を撮るタイム)でした。場内は思っていたよりもこじんまりしていて、20人ぐらい座るといっぱいかな?ぐらいの広さで鏡張り、踊り子さんを360度眺めることができるような造りになっていて、驚いたり感心したり。
私が入ると「あら女性の方」と乙姫くるみさんに声をかけて頂き、「おじゃまさせて頂きます」と、なるべく男性のお客さんたちの邪魔にならないように、ご常連の多い酒場に入る吉田類の気持ちで着席。そしてポラロイド撮影の様子をまず見させて頂きます。踊り子さんって、身体も柔らかいし、しかも足の爪の先まで綺麗に見せる方法というのを心得ているのだから、同じ女なのにすごいなあと、感激しながら見つめます。そして(多分)ご常連の方たちも、踊り子さんをすごく綺麗に撮るんですよね。私がぶっつけで何にも知らないで踊り子さんの写真を撮るとなっても、こんなふうに良さを引き出して写真を撮ることはできないよと、ご常連たちの写真術を見てひとしきり感心。ストリップって、踊り子さんとお客さんの双方で作り上げる素敵な文化だなあとこの瞬間、心を打たれました。感激しておりましたら、乙姫さんに「一人で来たの?」とふたたびお声がけ頂き、こんな不気味な女にやさしくお声をかけて頂いたという事に心がとろけてしまい、瞬間的にファンに。
そして乙姫さんのポラロイド&〆の踊りが終わり、続いてお目当てであった秋元みりさんの登場です。秋元さんが蕨に来るのを心待ちにしていたので、とても緊張しながら見つめます。ネットの写真で見るのよりも何倍も美しくて、惹きつけられます。そして秋元さんのブログの端々からも感じられるような独特の世界観が踊りにも反映されていて、「うわ〜!本当に観に来てよかった!」と身体の奥から湧き上がる喜びを押し殺しながら踊りを見つめます。選曲もとても素敵で、ザ・ピーナッツの唄に合わせて60's風のベビードールを着て現れた時には、私の好きなものが凝縮されすぎていてクラクラとした眩暈に近いものを感じました。そしてアップビートな踊りのあとには、青いレースの衣装で、官能的な踊り、と瞬間瞬間が美しくてあっという間にポラロイドタイムに。当初は一緒に撮ってもらおうと思っていたのですが、美しすぎて怖気づきました。公開処刑そのものであります!そうこうしているうちに〆の踊りで秋元さんも終わり。
そして最後の藤咲茉莉花さんの登場。ミュージカル調の音楽で踊っておられ、あたたかい季節に咲く花のような踊り子さんだなあと、ほんわかした気持ちで見つめます。使っている曲もマンマミーアなどポップな曲なので、自然と身体がのりながら見てしまいました。
こうしてすべての演目を見終わりフィナーレとなったのでしたが、最後の合同ポラロイド、これもやっぱり勇気が出ず。いえ、恥ずかしいというのはあまり無いです、女の人大好きなので挟まれて写真を撮りたい思いは大いにあるのですが皆さん美しすぎて、これまた本当に公開処刑で悲惨なのでやめておきました・・・。残念だけど。
全体の感想としては、勇気を出して観に来てみて本当に良かったという気持ちでいっぱいです。この気持ち、美術館で自分好みの良い絵と出会った時の「頭がじいん」とする感じとほぼ同じなのです。女の人の身体って本当にきれいだなって、ストリップをみることによって再確認できたという感じです。ただ、きっと演目によってはグロテスクなものもあるかもしれないので、今回私は本当に素敵な演目に恵まれたのだなという点にも感謝しつつ、また機会があればぜひ観てみたいなと思ったのでした。
女性客にも関わらず、劇場の受付の方をはじめ、踊り子さん、ご常連の方々にあたたかく迎えて頂き、この場でひっそりお礼を申し上げます。貴重な経験をさせて頂きましてありがとうございます。