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最愛の我が息子

私の息子は今年10月に20歳になります。カラダが不自由になり働かなくなった私に愛想をつかして妻は息子を連れて出ていきました。息子が大きくなってから一緒に住んでた時もほとんど喋ることはなかったですが、小学生までは私のことを慕ってくれて一緒にプールに行って楽しく過ごしていました。

しかし、息子が中学生になってからバスケ部に入り夜遅くまで家に帰ってこなかったこともあり、1人で寂しく酒を飲む日々が続きました。

高校生になってからもバスケ部に入り、ほとんど会話することもなくなり、私の仕事も忙しくなり、長時間残業が続き、海外の仕事で英語対応と国内の専門の品質保証、品質管理業務に専念し、酒を飲む以外に楽しみがないほどの状態になり、何度も途中で挫折しそうになりました。

家に帰っても楽しくないので家の近くのカプセルホテルで泊まって、朝起きた時には今日は会社休もうと思ったときに妻からラインで送られてきた息子のバスケ部での活躍する写真を見て、涙があふれそうになり、「ここで休んだら今までの努力はゼロになる!」と考え、歯を食いしばって二日酔いでも会社に行けば上司からも「〇〇さんは二日酔いでも頑張って出勤してもらうだけでも十分戦力になるます。」と勇気づけられました。

仕事のピーク時には国内出張と韓国出張も多くて新潟への出張から帰ってきて2,3日明けてから韓国出張して、さらに会社でノンストップでワープロして人の数倍のアウトプットを出して、同僚からは「鉄人」と呼ばれるほどになりました。

しかし、息子が大学に行く前に左手首を手術してから会社に行けないほどの全身痛になり、会社を退職することになりましたが、退職して息子と別れて最初のころは息子と小さい時に遊んだ夢を毎日のように見ました。

今は自分の体を治すことに専念していますが、息子が大学卒業してからちゃんとした会社に就職して立派な社会人になれるか心配です。

大酒のみの父親の姿見て反面教師になればいいいのですが、息子もすでにビールも飲むし、たばこも吸うし、「やはり私の悪いところは引き継いでしまったな。」と痛感しています。

以上


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