不穏さとエロさ(20241115)

KADOKAWA Anime Channelに『少女終末旅行』のOPとEDが最近になってあげられた。つくみずさんの作品が魅力的なのは、独特な世界観だけじゃなくて、キャラの可愛さっていう部分もかなり大きいことがよくわかる動画。

もともと成人向けの二次創作同人誌を描いてた方なだけあって、キャラの可愛さ(エロさ含めて)へのこだわりもかなり強いだろうし、今後のインタビューとかでそういう方向の話を聞けると嬉しいな~。

――しきりに「エロい」というワードが出てくるので、記事にどうやって書こうか悩みますが……(笑)。三上先生の中で、「実在感」と「エロさ」は密接に関係しているんでしょうね。
 そうですね。会話もリアルであってほしいし、動きもリアルであってほしい。昔、とある作家さんと飲んだとき……詳しい内容を話すとカットされると思いますけど(笑)、「実在感」と「エロさ」と「レア度」のバランスという話をしたことがありました。アイドルのグラビアよりも、気になっているクラスメイトの後ろ姿のほうがドキッとするみたいな。そのへんの感覚、『ゆゆ式』にも入っていると思います。リアルにいそうな女子高生が、リアルにやりそうな会話や動きをして、時々エロさを見せる。それらがいい具合にあわさると、読者にも好きになってもらえるんじゃないかなと。

「実在感」×「ほどよいエロさ」=『ゆゆ式』? 作者・三上小又に聞く、連載10周年のこれまでとこれから(2/4 ページ) - ねとらぼ

『ゆゆ式』の三上小又さんのインタビュー、きらら系の漫画でキャラの魅力を上げる方法としてかなり鋭い視点だと思う。「エロさ」って言うと嫌な感じがする人もいそうだけど、読者に「なんかこのキャラいいな」って思わせるためにサブリミナルに微小なエロを入れ込むのは良い手法なんだろうな。

メッセージ性/世界観の強さ・不穏な空気みたいなドロッとした部分と、登場するキャラクター(主に美少女)の可愛さを追求する部分をどっちもこだわる作家さんをもっと知りたい。『てるみな』『ぱらのま』のkashmirさん、『ぬるめた』『クロシオカレント』のこかむもさん辺りがパッと思いつく。

ここまで挙げた作品の中で『クロシオカレント』が一番好きで、人間関係の問題・人/社会の変容みたいな話題を、メルヘンな味付けをしつつ3巻で上手くまとめられて、こかむもさんの能力の高さが滅茶苦茶出てる。個人的には不穏な空気になりすぎないように調整されてるように感じたから、『ぬるめた アーキタイプ』みたいな不穏・不気味に突っ走った作品を読んでみたい。

ぬるめた アーキタイプ / こかむも おすすめ無料漫画 - ニコニコ漫画

ハトポポコさん・阿部共実さんの作品をちょこちょこ買って揃えたい。

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