なりたいものにはなれた‥でも何かが違う。ある日、心の声に従ったら本当の自分に出会えた話。
以前、こちらのnoteでも動画アドレスだけお伝えした、萩市三見(さんみ)で萩焼窯元を営む牧野将典・泉さん夫妻へのインタビュー。
2023年9月に公開して以来、「面白い」「興味深い」など、たくさんの方々から反響を頂いています。
萩焼や田舎暮らしに興味のある方はもちろん、今「自分が置かれている環境になんだかしっくり来ていない」という方にもぜひ観て頂きたい内容となっています。
もし、まだ観ていないという方がいらっしゃいましたら、
まずはこちらの紹介記事を読んで、興味が湧いたらぜひ観てみてください。
飾らない二人の、正直な思いや田舎暮らしの楽しさが、きっと伝わると思います。
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お二人が出会ったのは、インターネットの普及がまだ緩やかだった1990年代後半の東京。
お互い「テレビカメラマン」と「海外ロケコーディネーター」という仕事に就き、毎日忙しく駆け回っていました。
当時のテレビといえば、お茶の間を賑わし、深夜の若者を笑わせ、
豊富なコンテンツを提供してくれる楽しいツールとして最も身近な存在。
そんな中、お二人は海外情報番組の仕事を通して知り合います。
偶然にも、同じ東京外国語大学の出身だったことから「こんな人がいるよ」と紹介され、会社ぐるみで何度か顔を合わせていた二人ですが、
一時はそれぞれ別の道へ。
そしてインターネットの時代になると、facebookを通じて再び出会いました。
「全部たまたまです」とカラッと答えるお二人ですが、大都会の人の海、
インターネットの情報の海から不思議と何度も出会ってしまう。
果たしてそれは、本当に偶然だったのでしょうか・・・
動画では、そこんとこ萩市ローカルエディターの三枝が、
お二人に遠慮なく突っ込んでお伝えしますのでお楽しみに❣️✌️😆🎞️✨
出会いを大事にしよう。それは何かを一緒にやり遂げる仲間になるかもしれないから
同じ時代に生まれ、日本の外側に強く関心を抱いて実際に行動に移した二人は、大学を出てなりたいものになって、忙しく充実した日々を送っていました・・・いたはずでした。
でも、何かが違った。
最初は自分でも気がつきませんでした。
けれどその小さな違和感は、心の中で確実に大きくなっていたのです。
そしてある日、ついに内側の声が溢れ出します。
心の声に従って行動したら、まず住む場所が変わりました。向き合うものが変わりました。
世界を見ていた二人は今、夫婦となって日本の原風景を色濃く残すまち、
萩市で支え合いながら暮らしています。
出会いは「たまたま」。
Facebookで再会したのも「たまたま」。
全然違うところで出会っていたとしても、
もしかしたら同じ疑問を抱えていて、その答えに辿りついた時、
一緒に何かできるように神様が何度もチャンスを与えてくれていたのかな?・・・なーんて想像してしまう私なのでした🤔
見つけよう、本当の生き方。ヒントは自分の中にある。
皆さんは、小さい頃からなりたかったもの、ってありますか?
私はね、あまりまともに考えていませんでした。
生まれ育った場所で就職して、いいこともつまんないこともあったけれど、どこか夢中になれなくて、25歳から雑誌編集者を目指して叶えて、
いま萩市でローカルエディターをさせて頂いていますが、
こういう仕事が向いてるってもっと早く気づいて目指していたら良かったのになぁ・・・と思うことが度々あります。
ここで、第一生命が1989年から実施している
「 大人になったらなりたいもの」アンケートから、小学生の第1位と2位だけにスポットを当て、男女別に10年おきに見てみましょうか。
👑1990年(男子)1位 野球選手 2位 警察官・刑事
(女子)1位 保育園・幼稚園の先生 2位 お菓子屋さん
👑2000年(男子)1位 野球選手 2位 サッカー選手
(女子)1位 食べ物屋さん 2位 看護師さん
👑2010年(男子)1位 サッカー選手 2位 野球選手
(女子)1位 食べ物屋さん 2位 保育園・幼稚園 の先生
👑2020年(男子)1位 会社員 2位 YouTuber・動画投稿者
(女子)1位 パティシエ 2位 教師・教員
子供の夢には憧れや身近なもの、親の職業や薦めなど、
周囲の情報から得たものが影響すると考えられています。
男子の夢が2009年のワールドカップがあった翌年には
野球選手からサッカー選手に、リモート勤務の増えたコロナ以降は
会社員になっている点からみても分かりやすいですね!
今、情報発信の中心はインターネットで、誰もがスマホやPCから常に情報を得ていますが、今回インタビューした牧野さんご夫妻が小さかった頃は、
カラーテレビが急速に普及して、ちょうど定着したばかりの時代。
「〇〇〇の見過ぎはよくない」「子供を〇〇〇の悪い情報から守らなければ」など、ちょうどテレビとスマホを置き換えると、今と同じような状況が浮かんできます(笑)。それほど多くの人が夢中になったのです。
テレビの定着率が90%を超えた1975年から1985年頃までの間に、日本企業は世界で貿易摩擦を起こすほど勢いを増しました。
そして、プラザ合意で急激に円高が進み、1996年頃まで日本人の海外旅行者数も大幅に伸びたのです。
日本全体が「グローバル」を意識するようになった時期に、多感な青春時代を過ごした牧野さんご夫妻が、自然と海外やテレビの世界に強く関心を持つようになったであろうことは、想像に難くありません。
知らないからこそ知りたい、憧れの世界。
けれど、それが本当に求めていたものかどうかは、
そこに身を投じて初めてわかるものなのかもしれません。
もともとの自分はどんな人だったのか。
何が楽しかったか、どんなことで喜ばれてきたのか。
改めて「本当の自分」を見つけることができたら、
そこから広がる世界がワクワクの世界で、
もう、どこかへ探しにいく必要はないのかもしれません。
自分の心の声に耳を澄ませて、思い切ってその通り行動したら
まったく別の新しい生き方に出会えることもある!
そんなヒントを与えてくれるお二人の楽しいトークをYouTube動画にまとめましたので、ぜひご覧ください😊👍🌟
<インタビュー>
萩焼窯元「牧野窯」
牧野 将典さん・泉さん
美しい田舎の風景とふれあいを感じながら自分らしい暮らし、考えてみませんか?
牧野窯のある萩市三見は人口約1,000人のちいさなまち。
江戸時代に萩城下に近い宿駅のひとつ「三見市(さんみいち)」として発達し、人や馬を取り継ぎ、宿や食糧を提供していました。
北は日本海、三方を山々に囲まれた半農半漁の自然豊かな地域で、かつては街道や海を通じて萩城下に農産物や薪などを供給し、今も工夫を重ねがら「三見びわ」「萩たまげなす」などの特色ある果物や野菜を作っています。
萩市では令和5年3月、JR三見駅の駅舎を改修して「お試し暮らし住宅(愛称 #さんちゃんち)」をオープンしました。
#さんちゃんち を拠点に、牧野窯さんを始め、宿駅の面影を残す町並み、豊かな自然を感じながら、田舎暮らしを体験してみませんか?
文・編集 萩市ローカルエディター 三枝英恵
動画・スチール 写真家 うえだこうじ
🎥 第1話「すべてたまたま⁈ 〜偶然同じ大学だった二人の出会い〜」
🎥 第2話「東京から萩へ移住〜萩焼作家への道〜」
🎥 第3話「空き家バンクで家と土地を探す
〜住むための家と、築窯に最適な場所を求めて〜」
🎥 第4話「三見の血と共に〜お披露目会で地域の人に知ってもらう〜」