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須佐湾エコロジーキャンプ場でウインターキャンプを考えるイベントに参加してきました!①

2022年11月12日・13日の2日間、須佐湾エコロジーキャンプ場でウインターキャンプの活性化を考えるイベントが開催されました。

お越しくださったのは山口県外および萩市内在住の男女8名。キャンプ場や地域の魅力を体験しながら、活性化のためのアイデアを考えて頂くというイベントで、国籍も性別も世代も違うバラエティに富んだメンバーが須佐に集結しました。

初日の午後、集まった一行はまずキャンプ場のすぐ近くにある海へ。

キャンプ場は北長門海岸国定公園内に位置する風光明媚な場所にあります。

キャンプ場の管理組合が環境保全の一環として取り組んでいる海岸清掃にご協力いただき、専用の袋を片手に漂着ごみを拾って頂きました。
海岸にはペットボトルや蓋、靴のソールなど、大きなものから小さなものまで、様々なごみが打ち寄せられていました。

用意されたごみ拾い用のトングにはかわいいリボンが! 思わずほっこり。
11月も中旬だというのに、この日の気温はなぜか25℃…。
汗をいっぱいかきながら、皆さんたくさん拾ってくださいました。
清掃開始30分でこのくらい。約1時間でこの倍くらいのごみが集まりました。
萩市では、地域の公共の場所を「子ども」に見立て、市民の皆さんに「親代わり」となって頂く
という発想のもと、平成12年度から「きれいなまち・萩美化推進制度」を設けて、
清掃などの管理をして頂ける方にボランティア袋を支給しています。
景色は人によって汚されることもあるけれど、人の努力によって美しく守られてもいるのですね。

皆さんのおかげで海岸もすっかりきれいに! さぁ、気持ちのいい汗をかいた後は、キャンプ場へ戻ってご当地の焼き物「須佐唐津焼」体験です!

須佐唐津焼は、萩焼よりも少し古く文禄年間(1592年)頃に九州唐津から移り住んだ陶工が築窯し、この地を唐津と称したのが始まりと言われています。
慶長5(1600)年以降は毛利藩主益田領主の保護を受け、御用窯として発展。北前船で東北地方まで売りに出されるほど盛んだったそうです。

須佐地域は、国産としては最も早い江戸初期に青磁器を作るほど歴史ある焼き物の里でしたが、御用窯の役目を終えた後は流通の発達や時代の流れと共に、大正末期にはほとんどが廃窯になりました。
しかし現在も、地域の伝統工芸を後世に引き継ぐため、陶工の子孫たちが作陶に励み地域の活性化に取り組んでいます。

今回、講師をしてくださったのは須佐唐津焼の会の坂本朝志さんと伊藤清人さん。ろくろを回しながらマンツーマンで丁寧に教えてくださり、自由な発想で思い思いの作品を作らせてくださいました。

手前が坂本さんで、左の男性が伊藤さん。アメリカからのお客様も須佐唐津焼に初挑戦。
初めてとは思えないほど、とてもお上手でした。

ろくろ体験は小学校での体験以来という方もいましたが、ほとんどの方が初めて。土の感触は柔らかく、ほんの少し力を入れるだけで変わってしまいます。だからみんな真剣。

繊細な手つきで形を整える参加者。そ~っと、そ~っと形を整えます。
どんな器にしようか、土の感触を確かめながらろくろを楽しむ参加者。
同じものは一つもないのが、手作りの良さ。思いの分だけ形があります。

参加者が作った作品は乾かして高台を作り、さらにそこから3週間ほど寝かせた後、800度の窯で素焼きをします。
その後、釉薬を塗ってさらに高温の窯で焼いて本焼きするそうです。
この手間暇が、丈夫で美しい陶磁器を作るのですね。

出揃った作品たちを眺める坂本さんと参加者たち。
ここから後の工程はすべて須佐唐津焼の会で仕上げまで行なってくださいます。

器は焼くと、ここから2割ほど小さくなるのだそうで、どんな風に仕上がってくるのか楽しみですね! 作品は1か月ほどで参加者に届けられます。

須佐でウインターキャンプを考えるイベントに参加してきました!②へ続く