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須佐湾エコロジーキャンプ場でウインターキャンプを考えるイベントに参加してきました!⑤

※この記事は、「須佐湾エコロジーキャンプ場でウインターキャンプを考えるイベントに参加してきました!④の続きです。

ハロー! お届けしてきた冬のキャンプ場を救うプロジェクトのイベントレポートも、ついにこれで最終回となりました。
今回も最後までお付き合い頂けましたら幸いです。

さて、おそばを食べ終え心も体もあたたまった一行は、山口県自然百選の一つ、「畳ヶ淵(たたみがふち)」へ。
駐車場に着くと、まず宮内欣二さんが自作の模型で約40万年前伊良尾山(いらおやま)の噴火を再現してくださいました。

伊良尾山(いらおやま)が噴火!! 

勢いよく吹き出した溶岩は約14kmにわたって川を流れ下り、「龍が通った道」と呼ばれるようになったそうです。
畳ヶ淵では、その時の溶岩がゆっくりと冷え固まってで大きな柱状節理となり、それが川岸にそそり立つ姿や、現在進行形で水流によって削られていく様子を足元で見ることができます。全国でもそのような場所は珍しいので、皆さんも萩へお越しの際にはぜひ畳ヶ淵を見に行ってみてくださいね!

溶岩が流れた跡は「龍が通った道」と呼ばれ、火山層や滝、
溶岩の湖の断面(龍鱗郷)、畑作に適した台地などを生み出しました。

伊良尾山は、山口県の北東部にまたがって約200万年前から活動した阿武火山群のひとつ。地下深くにあるマグマの元は一つですが、一度一連の噴火活動を終えると次は違う場所に活動を移すということを繰り返してきた火山群で、一つ一つの山体は小さいのが特徴。
つい最近57つ目の火山が見つかったそうで、まだまだ新しい発見がありそうですね。
宮内さんの楽しい説明のあと、一行は駐車場から階段で整備された道で川床へ。

階段を降りていくと見えてきました。田万川の淵に六角柱がびっしりと並んでいます!! 面白い!
さっそく川岸を歩いて散策。
川の流れで削られた柱状節理が、無限に広がる畳ヶ淵。
反対側にもまだ削られていない長い柱状節理を発見!
かっこいい!こんなに大きい柱状節理が削られるんなんて、どれほどの時が流れたのでしょう。

木の葉が擦れる音と清流のせせらぎを聞きながら、自然の力強さと悠久の時間を感じるひとときを過ごしました。

まさにここが今、柱状節理が削られている最前線。こうして時間をかけ川に削られ、
この線がさらに上流へと移動する。そして未来人はその姿を見るのです。ロマンですねぇ…

さぁ、畳ヶ淵を堪能したら、先ほど降りてきた階段を今度は登って戻ります。行きは良い良い、帰りは…足が、足がぁああ〜〜〜っ!! 日頃の運動不足を思い知りました!!(泣)

そして一行が駐車場まで戻ると、急に雨が・・・! 本当は朝からガッツリ降る予報だったのですが、まるで空が待っていてくれたかのように、屋外観光が終わった途端に降り出しました。
なんだかこういう事って不思議だけど嬉しいですよね。参加されたどなたかの日頃の行いがきっと良いお陰なのでしょう……ありがたや✨

案内してくださった宮内さんにはここでお別れをして、再び弥富公民館へ。皆で集まって、この2日間を振り返ります。
初日の夜にもアイデアをたくさん頂きましたが、体験を通して実際に地域の人に触れることで、もっとふれあって関係を深めていけるようなイベントやきっかけがあったらいいのではないか、といった意見が出ました。

最後は手を振り、楽しかった思い出を胸に、それぞれの帰路についた参加者たち。訪れる側に満足頂くことはもちろんですが、受け入れる側にとっても、一緒に過ごすことでしか得られない素敵な感動を頂いた、プライスレスな2日間になりました。

訪れてくださった参加者の皆さん、協力してくださった地域の皆さん、またこのイベントに駆けつけてあたたかく見守ってくださった関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

畳ヶ淵の柱状節理に囲まれてハイ、ポーズ! いい笑顔いただきましたぁ〜😆💓

これから須佐湾エコロジーキャンプ場を拠点に、あちこちに足を延ばしていろんな人や景色とふれあって、季節に関係なく楽しんで頂けるようになっていったらいいなぁと思っております。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

萩市ローカルエディター 三枝英恵