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北澤ゆうほが紡ぐ言葉が大好きだ

現在無期限活動休止中の the peggiesというバンドのギターボーカル
北澤ゆうほ。
現在はソロプロジェクト Q.I.S(クイス)として活躍中。

私は彼女の書く曲も歌も声も大好きですが、特に好きなのが彼女が書く歌詞です。
アニメとのタイアップを何度かしているバンドですが、
物語に出てくるキャラクターの心情が驚くほど曲や歌詞に表れていて毎回驚かされます。

さよならさもう行かなくちゃ
僕が僕になれるように
誰かの声のままじゃ 君に届かない

僕のヒーローアカデミア 5期ED the peggies「足跡」より

僕のヒーローアカデミアも大好きな作品です。
主人公には憧れの存在がいるんですが、憧れの存在そのものになるのではなく、自分自身を認めてあげる強さを手に入れたときの心情がこの歌詞に表れているようで感動しました。

言葉の意味を知るほど
上手く使えなくなる
伝えたいのに

the peggies 「GLORY」より

こちらは私が大好きな曲「GLORY」。
普段から言葉の意味や選び方を考えすぎてしまう私に刺さる曲でした。

優しくありたい。寄り添う言葉を使いたい。
でも言葉を知れば知るほど
もっと適切な言葉があるんじゃないか、
もっと違う言い回しができるんじゃないか。
なんて考えすぎて黙ってしまう事がよくあります。

傷つくくらいなら 勇気なんてさ希望なんてさ
もういいよくれてやると思ってた
一人を気取っては涙腺を突き刺してくる夜に
襲われるのが怖いから逃げてばかりだ

the peggies 「GLORY」より

こんな苦しい思いをするなら人に優しくしたり希望を持つことなんてやめてしまおうか。
一人で居れば楽なのかな、なんて考えたことも何回もあります。
でもいざ一人になると襲ってくる孤独感、虚無。
強くなることもできず、諦めることもできない。

そんな葛藤を抱えて生きている私にとってこの曲は救いでした。

まっすぐ生きていきたい、という信念が心の奥底にあるものの
現実はそううまくいかない事が多いです。

少し意地悪なくらいが生きやすいだろうな、
もう曲がってしまった方が楽なのかもしれない。
何度もそう思って生きていますが、
そのたびに私はまっすぐな言葉や物語や音楽に救われ、心のハチマキを締めなおしています。

彼女の紡ぐ言葉は、葛藤や過程を繊細に表現することが特徴なのかもしれません。
結果が間違っていてもいい。
大事なのはそこだけじゃない。と言ってもらえているような気がします。

大気圏突破して僕は
どうなったって 笑われたって
信じてるよ 君がいる
燃え尽きてしまったとしても
いつか気付いてくれますように
もう迷わない 間違っていても

the peggies 「TAIKIKEN」より

いつもありがとう。
これからも彼女の音楽や紡ぐ言葉を楽しみにしています。

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