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呼応と調和

12月の気持ちよく晴れた日に、今年一年間のことをリーディングして頂きました。

元日に、一年間のメッセージを読み返していたら、ふと池澤夏樹さんの「スティル・ライフ」の一節を思い出しました。

「二つの世界の呼応と調和がうまくいっていると、毎日を過すのはずっと楽になる。心の力をよけいなことに使う必要がなくなる。
水の味がわかり、人を怒らせることが少なくなる。」

二つの世界の呼応と調和。
二つの世界とは、自分の外にある世界と、自分の中にある世界のこと。
「調和が取れているな」という一人言をつぶやいて、思わず背筋を伸ばして、深呼吸をしたくなる瞬間。
それは、物事がうまく運んでいて、私自身も穏やかな気持ちでいられる時。

周囲にあわせすぎて、自分の気持ちに嘘をついている時。
無理に何かを進めようとしている時。
どちらも、外の世界と私の中の世界との呼応と調和が乱れてしまって、そういう時はきっと何をしてもうまくいかない。

二つの世界の呼応と調和をはかる。
そのために、まず、私の世界をちゃんと見る。
「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。」

今年のテーマを書いてくれたカードの裏に、最近出会った、フランス人アーティストBenさんの作品の好きな言葉を書き加えました。
“être moi-même”自分自身であれ
今年のキーワードにしようと思います。

もう1つ。Benさんの作品の今年のキーワードにしたい言葉。
“Les mots,c'est la vie”
言葉は人生。
言葉と出会い、言葉を紡ぐ。
私にとって生きるために、このことは食べることと同じくらい大切で、今年はもっと意識して、言葉と向き合っていきたいと思います。

いつもリーディングしてくれる太陽と月さん。
出会ったのはたぶん25年くらい前。
去年の再会は偶然だったけれど、それも私の世界と外の世界が呼応して、調和した結果のように感じています。
ありがとう。またね。