末広亭で会いましょう 玉川太福主任の回
今日も2階が開きました
1月下席夜の部
1月23日。休みを取って、昼から夜まで、末広亭に居続けました。
夜の部は、浪曲師の玉川太福師匠が主任。
新聞などでも話題ですが、浪曲師が寄席で主任(トリ)を務めるのは、
60年以上ぶりとのこと。
「歴史的な偉業」と書いているところもあるようですが、
まさにそうですね。
玉川太福師匠、ソーゾーシーのメンバーで、
新作浪曲を見たことは何度かあります。
寄席でも見たことはありますが、
主任となれば持ち時間は30分ほどあります。
どんな演目を見せて、聴かせてくれるのかな。
という期待で客席、早くもかなり入ってます。
私と同じように、昼から残っている人たちもかなりいるし。
初日は、当然のように2階も開き、
2日めは神田伯山先生も出演のことで2階が開き、
さて3日めの今日はどうだろう?
と思っていたのですが、仲入りの少し前で、やはり開きました。
結果的にこの興行、10日間すべて2階が開いたんじゃないかしら。
土曜は札止めになったそうですし。
歴史的な大入りになりましたね。
豪華メンバーだわ
この興行、メンバーもいいのですよ。
春風亭昇也師匠、
三遊亭萬橘師匠、
活弁の坂本頼光先生、
若手のトップランナー柳亭小痴楽、
という間違いのないメンバーが
仲入り前にずらりと並んでます。
そうそう、浪曲の国本はる乃さんも出ていました。
はる乃さんを見るのは2度めかなあ。
声もいいし、元気があっていいですね。
玉川太福物語という、文字通り、太福先生を題材にした新作でした。
国本はる乃さんも、今後、追いかけなくちゃ。
仲入りでは玉川太福師匠の著書『玉川太福 私浪曲唸る身辺雑記』
を前座さんたちが売っていました。
縁起物ということで、私も購入。
(後日読みましたが、とても面白かった!)
今夜のネタは「地べたの二人」
で、仲入り後がまた豪華なんですよ。
玉川太福師匠とともにソーゾーし‐のメンバーである
春風亭昇々師匠、
瀧川鯉八師匠が登場。
鯉八師匠はチャクラが開く噺で、これも面白かったなあ。
そして東京ボーイズの漫謡のあとに、
お待ちかねの玉川太福師匠。
ネタは、「地べたの二人」でした。
2階まで大入りのお客さんがひとつになって、
玉川太福師匠の高座に聴き入っていました。
そしてひとつになって、大笑い。拍手。
これはかなり稀有な体験かも。
浪曲が今後、寄席で主任を取ることが増えてくるかもしれません。
玉川太福師匠の姉弟子である玉川奈々福師匠も、
主任になっておかしくない実績をお持ちだと思いますし。
木馬亭にもっと行かなくちゃ
そして私自身、もっと浪曲を聴かなくちゃ、と思いました。
浪曲の小屋である浅草木馬亭には数回行ったことがありますが、
もう少し頻繁に行かなくちゃ。
そう思わせるくらい、浪曲は面白い。
と思わせてくれた夜でした。
あ、そうそう、曲師は玉川鈴さん。
玉川太福師匠の曲師を担当することの多い玉川みね子師匠のお弟子さん、
らしいです。若い女性であることに、ちょっと驚きました。
神田松樹 狼退治
春風亭昇吾 牛ほめ
おせつときょうた 漫才
三遊亭萬橘 豊竹屋
坂本頼光 映画説明(日の丸太郎)
柳亭小痴楽 松山鏡
国本はる乃 玉川太福物語
ぴろき 漫談
春風亭柳橋 権助芝居
仲入り
春風亭昇々 ダム
ニュースペーパー コント
瀧川鯉八 めめめ
桂南なん のめる
東京ボーイズ
玉川太福 地べたの二人