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末広亭で会いましょう

正月二の席夜の部
さん喬喬太郎共演

1月13日(祝)。昼の部に続いて、夜の部も。
主任は落語協会会長・柳家さん喬師匠。
仲入り前が五街道雲助師匠。
その少し前が、さん喬師匠のお弟子さんである、喬太郎師匠。
正月早々、師弟共演を見られるのがありがたい。

さん喬師匠「幾代餅」喬太郎師匠「擬宝珠」が聴けるとは!

しかも、さん喬師匠の演目は「幾代餅」。
正月興行は出演者が多い、だから一人あたりの持ち時間は短い、
と思っているのですが、そんな中、人情噺をたっぷり聴けるとは。
ありがたいなあ。

喬太郎師匠の方は、出だしの流れで、
崇徳院? いやあ、15分でやるかなあ、
千両みかん? いや、ちょっと違うぞ、
と思っていたら「擬宝珠」でした。
これってたしか、喬太郎師匠が発掘した演目ではなかったかしら。
(違っていたらすみません)
気持ち悪さ全開で、素晴らしい!

雲助師匠「身投げ屋」権太楼師匠「ぜんざい公社」も

春風亭一朝師匠の「たいこ腹」も聴けたし
(天皇陛下がカップヌードル食べてる夢見たんだよな、には笑いました)
雲助師匠の「身投げ屋」が聴けたのも嬉しい。
この噺、筋は知っていたのですが、
きちんと聴いたのは初めて。
こういう雰囲気なんだなあ。

柳家権太楼師匠の「ぜんざい公社」(の途中まで)も。
権太郎師匠のこの演目、2日後の落語研究会でも聴きましたが、
こちらは最後まで。
その翌日からご病気のためお休みに入りましたので、
「ぜんざい公社」がお休み前最後の演目になります。
この日は、落語研究会に向けての口ならしの意味もあったのかも。

末広亭なのか末廣亭なのか

あ、そうそう、正月らしい出し物として、仲入り後、獅子舞もありました。
最後に垂れ幕を口にくわえるんですが、「末廣亭」と書かれてました。
昼の三遊亭歌る多師匠「松づくし」も最後に垂れ幕が出ましたが、
そこは「末広亭」という表示。
「広」なのか「廣」なのか、編集者なので気になります。

末広亭の入り口でもらえるパンフは「新宿末廣亭」と書かれてますが、
中に出てくる文章では「末広亭スタンプカードをはじめませんか」。
末広亭自ら両方使ってるみたいなんですよね。
さらに申しますと、ツイッター公式アカウントは「末広亭」。
しかしその紹介文は「落語色物常席 新宿末廣亭です。」となってます。
ううむ。
ひょっとして、「新宿」を付ける場合は「廣」なのかしら。

気になるけれど、結論は出ないような気もします。
曖昧なところがいいのだ。という気もするし。

というわけで、昼12時から夜8時半まで末広亭に居続けました。
思ったほど、疲れてない。体力的にも気力的にも。
落語だけでなく色物も出てくるし、途中で仲入りもあるし、
飽きることがないんですよね。
それが大きな理由だと思います。
翌日も、疲れることはありませんでした。
昼夜居続け、今後もやってみます。

それにしても夜の部は、
さん喬、雲助、一朝、権太楼、喬太郎(順不同、敬称略)という錚々たるメンバーが出演していて、凄かった。
この師匠たちの東京かわら版インタビューをまとめた『落語家の本音』も、
面白いですよ。(と最後にさり気なく宣伝)(さり気なくない)

入舟亭辰むめ 子ほめ
柳家小太郎 家見舞い
笑組 漫才
柳家喬之助 初天神
橘家圓太郎 浮世床
初音家左橋 親子酒

林家楽一 紙切り
柳家喬太郎 擬宝珠
柳家権太楼 ぜんざい公社
すず風にゃん子金魚 漫才
五街道雲助 身投げ屋
仲入り

寿獅子
柳家小袁治 素人うなぎ
春風亭一朝 たいこ腹

柳家小さん 千早ふる
立花家橘之助 浮世節
柳家さん喬 幾代餅


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