果実感と評されるものの答えを求めて。モカ・マタリ。
誤解の多い豆。モカ・マタリ。一般的に多い間違いが「モカ」だと思われていること。実は、モカとモカ・マタリには明確な定義があって、次の基準で区別される。
エチオピア産 アラビカ → モカ
イエメン産 アラビカ → モカ・マタリ
また、モカマタリは「コーヒールンバ」の題材としてうたわれていることも有名で、その歌詞はどこか「コーヒーの起源説」に沿った内容になっているのも面白い。
さて、私たちがモカ・マタリに求めるものはただ一つ。俗に言う「モカ臭、モカの香り」と言われる果実香と甘味だ。もちろん、エチオピア産のモカにも同様の香りを求めているのだが、モカ・マタリには「より強い香り」を求めている。
ちなみに、この果実感が、実にわかりにくい表現だと考えている。果物って、山ほど種類があるし、それを主観的に表現しても、お客様との相互理解ができているのかは不明である。ただ、イメージを持っていただく、何もわからずに飲んでいただくよりは、楽しめるのではないか?とも考える。
仕様
商品名:モカ・マタリ
原産国:イエメン
焙煎度:中煎り (ミディアムロースト)
精 製:非水洗式 (ナチュラル)
※非水洗式 (ナチュラル): 実をつけたまま乾かし、その後豆を取り出す。
特徴
果実感がより強く、いちごの様な甘い香りと少し際立った酸味が特徴。口当りは比較的軽めで、粉を粗挽きにたっぷり豆を使い、香り高く飲むもよし。ただし、その生産量の少なさから、やや高価な豆。ちょっと特別な時に、時間に、空間で。そんな上品で贅沢なシーンにはぴったりだ。