思い込みの世界と喫茶店。自分で設ける、タイムリミット。
神戸市西区の工業団地に、お得意様がある。喫茶時間をもうけつつも、やはり立地上、「食堂」っといった要素が強い。
前の仕事が遅れ、11:45分に入店。
オーダーしたビフカツ定食はさっと出てきて11:52分。職業柄、「お店に迷惑かけちゃいけない」という意識があって、お店が混む前の12:00をタイムリミットに設定。
とにかく、入るだけ口にカツを放り込んで、よく噛まずに飲み込む。合間に味噌汁、ご飯。その繰り返し。ラストスパート、難関の千切りキャベツ。11:58分に完食した。その2分後に、アフターコーヒー。ここは、ゆっくりしたいところだが…。
背後から「いらっしゃいませ」がこだまする。あっという間に、席の2/3が埋まった。女性二人組が、定食を4つ頼んだ。「もうすぐ社長達も来るから」。この行為が、お尻に火をつける。
「やっぱり満席になるんや。早よ出なあかん」
この手の喫茶店のコーヒーは、とにかく熱い。加熱式保温ポットのパターンは、手がつけれないほど熱いこともある。幸い、魔法瓶で提供だったので、キンキンに温められているわけではなかったが、一気には飲めない。もう、裏技使うしかない。水、コーヒー、水、コーヒー。これを繰り返して、素早くコーヒーを飲み干す。
記事を書きながら、砂糖が2本付いていることに気がついた。工業団地。それは、特有の砂糖をたくさん消費する文化があるのかもしれない。
思い込みの世界と喫茶店。それも、空間と時間が生み出す人間らしさなんだと思う。そして、今日もまた、記憶に残る出来事がひとつ増えた。