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味わい深い「いも掘り」を通じて思うこと
萩原珈琲の「ほるもん(捨てるもの)から掘るもんへ」プロジェクト。そのキックオフは、初夏6月に始まった。
(目的)
・当たり前に買う、食べるから「学ぶ」機会
・食べ物を「作る」の大変さを知る
・田んぼに通うの「楽しみ」
・作った食材への愛着
・体動かして「気持ちスッキリ」
・作業後の「達成感、充実感」
・作った食材から創造性へ結び付けば
・全てが余白(あそび)の範囲で実行
焙煎過程で出る、廃棄焙煎豆(食品残さ)を一部堆肥に混ぜ込み、その土からさつまいも芋を作るプロジェクト。観光の「芋掘り」とは全く違う工程で、
(工程)
1. 畝を作る。マルチを張る。(6月)
2. 干ばつの際には水をとる。(~10月)
3しばらく放置
4. 収穫
・つる切り(掘りやすくする)
・切ったつるを運ぶ
・マルチをはがす
・シャベルで掘り起こす
・芋を抜く、運ぶ
・芋を乾かす、小分けする
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いわゆる「芋掘り体験」は、実は農家さんの作業「4. 収穫」のほんの一部だけを体験していて、本来の掘るまでの過程をすでにやって頂いているんだなぁと、あらためて実感した。
当たり前のように「買う・食べる」から、社員のみんなと「植える~食べる」までを体験できたことで、目的である食材に対する「愛着」やそこから派生する「創作意欲」に繋がるといいなぁと。これは他の食材にも同じことが言えて、食べながら、触れながら、作りながら「どうやって作られているのかな?」と想像出きるようになりたいし、社員も無理なく同じ思いを持てるようになることがゴール。
実は、今年芋はとてもよく入っていて、400kg弱?は掘れた。もちろん、全てを消費する予定で
①社員やパートさんの各家庭に配る
②直営店でデザートとして出す
③加工して製品化する
※ここで大半の在庫が払底するはず
④炭火焼きイモフェス?(思いつき)
※ただの工場開放DAY、炭火焼きいも付き
⑤残りの芋で干しいも他、次なる体験を…
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意識したいのは、社員みんなが「負担」に感じずに、やりたい(意識が少し同じになり始めた)メンバーでこれからも続けられるようにしたい。部署によっては、人員の過不足の関係で体験に関わりにくい仲間もいる。この芋を使って二次加工やメニュー開発が負担になるとか、労働のキャパシティを圧迫するとかは避けたい。
あくまでも「福利厚生を兼ねた研修」。気持ちでやるもので、それぞれの仲間の「心の余白(あまりしろ)」の範囲で取り組むことを特に意識したいなと思う。ノートの罫線部分ではなく、四方の余白部分に、楽しく「落書きする」イメージ。そこには絵を描いても、文字を書いても、何も書かなくても。それぞれの「自由な使い方」があって普通。
さぁ、これからどんな風に続けていきましょうか?
そう上手く進むとも思っていなくて、仲間のエンゲージメントを高めるためにも、調整・修正・工夫を凝らして、学び多き時間を過ごしていきたいと振り返る。
この度、ご協力いただきました 小池農園さん(神戸市西区櫨谷町)、色々なご指導やご協力を頂き、ありがとうございます!