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私と2歳と0歳と。

あんなに永遠のように感じた妊娠期間はあっという間に終わりを迎え、2019年の夏に男児を出産した。
予定日より1ヶ月以上も早く産まれたために次男はNICUにしばらく入院し、入院中にミルクアレルギーの可能性を指摘されるなどして色々あったが、無事に退院して元気に育っている。

医師から「お母さん、完母(※粉ミルクを使わず母乳のみで育てること)で頑張りましょう」と言われたときの私は白目を剥いていなかっただろうか。

それにしても二人目の出産は進行が早いと言われていたが、実際にここまで早いとは思わなかった。

長男のときは12時間ほど陣痛で苦しんだ。あまりの痛さに陣痛と陣痛の合間に気絶したほどだ。産まれた瞬間も痛みで意識が朦朧としていたためあまり記憶がなく「やっと出た…」というのが一番最初の感想だったし、もう二度と出産なんてするものかと思っていた。

今回はまずスタートが早い。34週だ。(これは2回目の出産だからとか関係ないけど)
あまりにも早くて最初は陣痛だと気付かなかったほどだ。定期的に来る痛み、これは何かが違うぞと思って病院に行くと、切迫早産なので入院してくださいと言われ、あれよあれよと言う間に入院することになる。
そして陣痛を止める薬なるものを点滴で投薬され、一旦は進行が止まったかのようにみえたが、結局次男はこの日を選んで私に会いに来てくれた。

陣痛がぶり返してからは2時間ほど、分娩台に上がってからはものの15分ほどの出来事である。
痛みも長男のときに比べれば全然耐えれたし、記憶もはっきりとしてる。傷も小さくまさにツルポン出産。2回目にして出産の感動を味わえた気がする!経産婦すごい!!

しかし35週未満で産まれる子供は早産児となり色々と注意が必要らしく、次男も、抱っこすることもなく大きな病院へ搬送されていった。
医師が「次男くん健康なんですけど、早産の子ってまだ脳みそが産まれたことに気が付いてなくて、たまに間違えて肺呼吸止めちゃうことがあるので念のため入院しますね。お母さん心配でしょうけど…」とサラリと恐ろしいことを言ったが、どう考えてもそのまま退院してくることのほうが心配なので、ぜひ脳が産まれたことに気が付くまで入院しておいてほしいと思った。

そうして冒頭のとおりミルクアレルギーやらなんやらあったが、早産だったとは思えないくらい元気に育ち、もうすぐ7ヶ月を迎える。はやい。はやすぎる。

2歳の長男は凄まじいイヤイヤ期を迎え毎日イヤイヤイヤイヤしているが、なんだかんだ次男のことを気にかけてくれているようだ。
次男も次男で、長男に押されても蹴られても遊びだと思っているのか大笑いしている。

私はといえば、長男のイヤイヤと0歳の世話が重なるのが本当に本当に心の底からつらくて大変で、何回も家出したいと思っているが、二人の子供達が笑っているのを見ると幸せだし、このために生きてると思える。

家族の幸せとはなにか、家族とはどう在るべきか、私の役割はなにか、などなど考えるべきことはたくさんあるが、そんなことは後回しでとりあえず子供達を死なさずに毎日笑い合って暮らしていきたいなと、子供の寝顔を見ながら思うのである。

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