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Salesforce【データ編:取引先のマージ】
前回は一致ルール、重複ルールについてまとめました。
重複ルールで、重複レコードの作成を許可した場合、重複レコードがあるとき、画面上に「潜在的な重複が○件あります。」と表示されます。
このメッセージが表示された時、取引先のマージを実施しする事ができます。
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今回は取引先のマージについてまとめたいと思います!
取引先のマージ
一致ルールでは取引先の項目に対し、重複レコードを判定する定義を設定しました。
その条件に合っているレコードが複数存在する場合、重複レコードとして表示されます。
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そしてそのレコードを簡単に1つのレコードにまとめることができる機能が、この取引先のマージです。
マージの手順
まず初めにマージ対象となるレコードを選択します。
ここで選択できるレコード数は、最大3つまでです。
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次にベースとなるレコード(プリンシパルレコード)を選択します。
ベースとなるレコードのIDはそのまま使用できます。
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異なる項目がある場合、どちらの項目で上書きをするかラジオボタンで選択します。
注意点として、空欄でも上書きは適用されるため、残す項目は全て選択する必要があります。(逆に不要な項目は空欄を選択すれば、空欄で上書きされます。)
ベースとなるレコード、残す項目を選択後、確認画面が表示されます。
マージしても問題なければ、マージを選択します。
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取引先に取引先責任者が存在する時は?
重複がある取引先に、それぞれ取引先責任者が存在する場合、どうなるでしょうか?
前提として、オブジェクト構造は取引先と取引先責任者は参照関係になっています。(親:取引先 子:取引先責任者)
株式会社Dと株式会社Aはそれぞれ取引先責任者が存在します。
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実際にマージしてみます。
取引先Aをベースとなる取引先にします。
マージ後、株式会社Aの取引先責任者に、株式会社Dの取引先責任者が追加されました。
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株式会社Dの取引先責任者は、株式会社Dが株式会社Aにマージされたため、自動的に株式会社Aの取引先責任者になりました。
まとめ
今回は取引先のマージをまとめてみました。
マージは便利な機能である反面、マージしたレコードは戻せず、意図しない取引先とマージする危険があります。(取引先責任者も含めて)
誰でもマージできる権限があるのは、危険ですね。
一致ルール、重複ルールを厳しくして、なるべくマージを使用しないようにするのが良いと思いました。