ケース04 精神疾患を抱えている方

 あくまで生活保護担当者から見た視点(私見)であり、精神疾患の方を貶めるような趣旨の記事ではありません!悪しからず・・・

 保護を受給している方の中で、一番接するのが難しく、自立への援助が難しいのが精神疾患を抱えた方だそう。

 症状は様々ですが、共通して言えるのは、「信頼関係を築いていくのが極めて難しい」ことらしく、どんなに歩み寄っても、相手が心を開いてくれなければ中々支援に結びつかないのだそうです。

 例えば、特定のキーワードに激しく反応する方がいたそうです。一年かけて関係を築いたのですが、褒めたつもりで使った「小顔」という言葉に激しく反応し、しばらく会うことができなくなったんだそうです。夫が後から聞いたところによると、昔いじめられていた時に、「お前は小顔だから調子に乗っている」と言われていたからなんだそうです。(私は褒められたことすらない)

 また被害妄想が激しく、夫の発言をマイナス方向に考えてしまい、夫が「働くのはもう少し様子を見ましょう」という発言を、「お前は一生働けない」と捉え、市役所に「担当者にひどいことを言われた」と乗り込んで来ることもあったそうです。

 夫も「自分にも悪いところがあったのかな」と思い、病状を調査するため訪れた心療内科の先生に相談したところ、「我々でも地雷を踏んでしまうことはあるよ」と言われたとのこと。

 ただ大切なのは、それでもその方を否定せず、寄り添う姿勢を見せることだそうで、「福祉というのは本当に正解がなく、奥が深いな」と考えさせられたとのこと。

 冷静に考えてみれば、生活保護受給の有無に関わらず、馬が合う人、合わない人っていますもんね。全ての人とうまくやっていくなんて到底できるはずないと私自身もその話を聞いて考えさせられました。

 とはいうものの、お互いのためにも地雷は踏みたくないので、「トリセツ 」が欲しいところですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?