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朝の環境整備の習慣
職場では毎朝、朝礼前に10分から15分間ほど皆で環境整備の時間を設けています。
当社では方針として「リーダーは事務所のトイレを磨く」、ということに決まっているのですが、普段私がいる事務所は共有トイレのため、もうひとつの職場に出向いた時にしかトイレ磨きはできていないというのが実情です。
もうひとつの事務所は、建物自体が結構古いこともあって、未だに和式の便器です。
実は、私は帰国子女のため、というか幼少期に和式便器に触れてこなかったためか、和式の場合だと全裸にならないと用が足せない体質となってしまっております。
何度となく、「洋式に変えようよ。ウォシュレット付けようよ」と提案はしているのですが、一番メインで使用するであろうスタッフが、「他の人たちと便座を共有したくない」という強硬な和式派のため、結局そのままとなっており、私が用を足す際には雨の日でも事務所の前の道路を渡った斜向かいの公共施設のトイレを活用しています。
話が逸れましたが、和式便器の利点というのは、とても磨きやすいということ。
一体化していますので、細かいパーツをバラす必要もなく、流れるように磨くことが可能というのは、日々の環境整備を実践する立場からするととてもやりやすいです。
磨くなら和式、用を足すなら洋式、といったところでしょうか。
普段常駐している事務所の共有トイレは、やはり同じフロアの他社の人や、たまに他の階の人や外部の業者さんたちも使用するからか、結構汚れが溜っています。
我慢がならなくて手を出してしまうのが、トイレットペーパーの切れ端を地面に落としたままそのままにされていたり、使い終わったトイレットペーパーの芯や、酷い時には飲み終わったコーヒーの空き缶などが平気で放置されていたりした時。
こういうのがあるから、本当は共有トイレは嫌なのですよね。
ウチの従業員ではないので教育できないですし。
そして、更に我慢できなかったのが、急いで用を足されて気づかないまま出られるのか、たまに流し忘れたまま立ち去られる人がいるのです。
で、我慢できないのはそのこと自体ではなくて、それを問題視したビルの管理人側が、トイレの扉の内側に、「これまで何度も流し忘れの人がいるので、流すように」というお願いの注意書きをA4用紙で貼り付けていること。
そして、その張り紙に、誰だか分かりませんが、被害を受けたであろう人が、手書きで「〇月〇日流し忘れてる」と書き足していくのです。
ある日のこと、そのトイレに入室して扉を閉じて便器に座ると、いつもの張り紙が目に入ってきたのですが、そこには「流さないのならこのトイレを使うな」というような意味合いの乱暴な文章が書き殴られていました。
思うのですが、こういう乱暴な文章というのは読んだ人の感情をささくれ立たせるのですよね。
書いた本人は、何とかしたいという想いなのかもしれませんが、使用された言葉の荒さからは負の感情しか発せられていません。
ですから、これも環境整備の一環となるのでしょうけれども、私としてはその用紙をひっぺがして、これまでと同じように管理人さんが作成したであろう文章のみが表示されるように加工し直して、負の要素を取り除いて再びまた貼り付けました。
本当は貼ることさえしたくはないのですけどね。
ともあれ、普段は共有トイレには手をつけられませんから、事務所の中をちょこちょこと磨いています。
長年やっていて思うのは、日々同じ部屋を磨くわけですが、日によって部屋が狭く感じられたり、広く感じられたりすることがあります。
分かったのは、「今日はここを徹底して磨こう」と明確な意思をもって汚れに向き合っている時は、ほんの小さな範囲に集中する分、ここが終わったとしてもまだまだ部屋の残りの部分があることに気づけますから、時間がいくらあっても足りないような気になります。
そして、なんだか集中できずに、フワーッと窓ガラス辺りを広範囲で拭いてしまっていると、あっという間に拭くところがなくなって、「次どこをやろうか」と迷いが生じます。
前者が環境整備で、後者が掃除です。
環境整備をきちんと実施できていれば、目の前の汚れによく気づくことが出来て、磨く場所はいくらでも見出せるはずなのです。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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