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メタバースとは何か
コロナ禍が始まったこともあり、少し準備段階に入っていたリモート環境も、助成金のおかげもあってすっかり整いました。
当初はあたふたして対応に戸惑っていた人たちも、今では当たり前のようにリモート会議やリモート研修を活用しています。
そんな状況においても、「メタバース」については、まだそれほど認知度が高くはないようです。
事務所で周囲のスタッフたちに尋ねてみても、皆「?」という反応でした。
そもそもメタバースという単語は海外のSF小説内で用いられていた言葉で、英語のメタ(超越)とユニバース(宇宙)を組み合わせた造語です。
意味合いとしては、インターネット上の仮想空間やそれに関するサービスのこと。
これまでの単なるテレビゲームの延長として仮想空間で遊ぶことだけではなくて、その中で実際に商売をしたりサービスを提供したり、経済活動を含めたもう一つの現実として生活を送ったりするということが想定されています。
これまで慣れてきたリモート会議は、現実の自分と画面越しの相手との関係、いわば二次元の関係性です。
ズーム飲みなども違和感がなくなっては来ましたが、相手はすぐ間近にいるわけではなく、あくまでも目の前の画面の中の平面上に存在するだけです。
これに対して、メタバースというのは、VR(仮想現実)の世界ですから、様々な機器を用いてインターネット内の世界に入り込んでいきますので縦横奥行きのある三次元の関係性となります。
一番ポピュラーな機器がVRのヘッドセットですよね。
これで視覚と聴覚がネット内の世界と繋がります。
首を回せば、それに合わせて仮想現実の世界も動きますし、相手との距離や位置関係次第では聴こえ方も変わります。
それから、両手にリモコンを持つことで手の動きとも連動しますし、主にはこれがパソコンにおけるマウスの代わりとして仮想空間内で操作することになります。
また、最近では熱や触感を感じさせる機器なども出ているようです。
現実と一番違ってくる点は、生身の身体をネット上の世界に持っていくことはできませんから、「アバター」という自分の分身となるキャラクターを作ってそれを動かすことになりますので、自分の姿はもとより、向き合う相手もその人の設定次第では現実の姿とは違った見え方になります。
仮想現実の世界観については、様々な映画がありますから、「レディ・プレーヤー1」や「フリー・ガイ」などを観ると参考になると思います。
仕事においては、技術が今よりも進んで、よっぽどリアルな人物設計や描写が安価で出来るようになるまでは、メタバース上で何かをやるというのはその内容を選ぶのかなと思っています。
言ってみれば、「どうぶつの森」のようなホンワカしたキャラクター同士で、経営会議などをやる気が起こるのかということです。
可愛い動物キャラに叱られても怖くなさそうなので、いいかもしれませんけどね。
代わりに、飲み会やアイデアを出し合うような打ち合わせなどには、二次元のリモート会議と違って、より近しい距離感で臨場感を持った場になるでしょうから利点はあるような気がします。
とは言え、様々なVR機器を身につけて、ネット上の世界で活動している姿が、現実世界の傍から見ていると滑稽なものになるでしょう。
同じオフィスで普通にパソコンに向かって働いているスタッフの横でそんなことをされると、まるで混雑した電車の隣の席で、大声で電話をされているような気の散り方になると思うのですよね。
これから導入していく企業においては、機器への投資はもとより、ある程度のメタバース活動用のスペースの確保が必要となるのではないでしょうか。
私個人の感想としては、家の中で家族皆がVR機器を装着して自分たちの仮想世界に入り浸っていく未来よりも、車の窓ガラスに必要な情報が表示されるような感じで、現実世界に仮想世界を被せていくAR(拡張現実)の世界の方が健全なのかなと思っています。
ホログラムとか、空中に画面が表示されるような技術が発展していけば、ゴーグルやメガネなどの機器は不要になりますよね。
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少しずつ、昭和の時にイメージしていた未来が近づいている感じがします。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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