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自分本位な人の特徴
これまで会社で、経営する上で、また生きていく上で「考え方」がとても大切と学んできました。
考え方とは言い換えれば、「思想」や「価値観」。
この思想とか価値観は人それぞれですので、これが正解とか、それは違うということはありませんが、正否よりも次元の違いはあります。
高い次元の考え方とは、世のため、人のため。
反対に、低い次元の考え方は、自分のため。
物事を相手本位に考えられるか、それとも自分本位にしか考えられないかの違いということですよね。
人間ですから、多くの人はその両方の要素を自分の中に持っていますが、やはりバランスが肝心なのだと思います。
やはりわがままに育ってきた人というのは、どうしても自分本位な言動が発露しやすいのかと。
以前、「言わない美徳」のコラムで触れましたが、思ったことをポンポン言ってしまう人。
楽しみにしていたレストランに行ったって、オーダーしたものが出てくるまでワクワクしながら待っていて、いざ出てきた食べ物を口にすると、一緒にいる人は「おいしい」。ところが、自分本位な人の第一声は「これ、ちょっとしょっぱいね」とかマイナスの感想。
旅行に行く際に「何かお菓子のお土産買ってきてね」と頼まれたので、相手の喜ぶ顔を想像しながら買って帰ると、それを貰って食べる自分本位の人は、「こういうお菓子もあるよね」と別のお菓子の話をしだす。お土産を渡した側が気を回して「それ、あんまり好きじゃなかった?」と訊くと素直に「うん、まあ」という回答。
ある意味、子供のようにとても正直に自分の思った感想や感情を述べているわけですが、そこには一緒にいる相手やお土産を買ってきてくれた人への配慮などは欠片もありません。
この言葉を出すと相手がどう思うか、という気遣いがないですし、そこに思いが及ばないのだと思います。
偏見でしかありませんが、空気が読めないのは、広汎性発達障害の一種であるか、それか親にわがままいっぱいに育てられて誰にも注意をされたことがなくこれまで生きてきたかのどちらかだと思います。
友人たちと集まって話していても、いつも話題の中心は自分。自分の言いたいことを主張する時間であり、周囲の人たちは口を挟まずに見ていることが多かったはずです。
それは、その人が目立っていたからではなく、早くその人のターンを終わらせたくて誰もあえて話に乗ってこなかったから。
誰もその人に注意をしないのは、ひとつ指摘をするとその何十倍もの量の言い訳や反論など口撃を返されるのが面倒くさいから。
そして、少しずつその人の周囲からはこれまでいた人たちが減っていったはずです。
減っていった理由でさえ当人にとっては、「あの人たちは私にふさわしい相手ではなかったから」と自分を顧みることはないのかもしれません。
人というのは第三者に強要されて簡単に変わるものではありませんから、こういう人は誰にも相手にされなくなって孤立するまでは現状の自分の立ち位置に気づけないのかもしれません。
「このままではいけない」と感じられたときにでも、なにかヒントとなるような自己啓発本などを手にするとスッと入るものがあるかどうか。
そして、人が変わったかのように相手本位の人となるか、それとも、自己啓発の内容にすっかりはまってしまい、自分のためになった良い考え方を周囲の人たちにも教えようと、余計に面倒くさい自分本位なスピリチュアル系の人になったりするのだと思います。
いくら良い思想であったとしても、「価値観の押し売り」というのも自分本位の行動ですからね。
いずれしても、こういうタイプの人と関わりを持つのであれば、常に嫌な思いをすることを覚悟して付き合うか、適度な距離を保ってあまり近づかないことをおすすめします。
本日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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