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行動を起こすこと
久しぶりにセミナーにて講演を聴きましたので、勝手な解釈での備忘録を。
今回は、ネットフリックスの共同創業者で初代社長であったマーク・ランドルフ氏のお話。
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以前読んだ、ネットフリックス社の文化を記した「NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX」が、もうひとりの共同創業者による現在の会社ついての話だとすると、今回のお話はどちらかというと今の晴れやかな組織の話ではなく、現在の業態に至るまでの苦労話や取り組みをベースに、大切にされてきた仕事への姿勢を、ユーモアを交えて分かりやすく話されていました。
講演のタイトルは、「不可能を可能にする!ネットフリックス成功の流儀」。
実はこれ、ほぼ同名タイトルで本も出版されています。
新たな物事に挑戦しようとした時に、周囲の人たちはこぞってこう言います。
「そんなの上手くいくはずがない」
そういった声をかいくぐって、成功につなげていくためにはどのような要素が必要か。
まずは、リスクの許容。
挑戦に際してリスクを負うのを恐れないこと。
未知の挑戦に対しては、周囲の人たちはとやかく言うが、誰もそれを試してはいない。
つまり、試した結果どうなるかは分からないし、「誰もそれを知らない」。
知らないのであれば、果たしてそれが良いアイデアなのか悪いアイデアなのかも分からず、つまりは他人の評価はあてにならないということです。
つぎに、前述したアイデアについて。
アイデアの発案はどこからくるかというと、「痛みを探すこと」から。
周囲で起こっている問題、不便さ、フラストレーションが溜る理由、こういったところにアイデアのきっかけは眠っています。
そして、多くの悪いアイデアの中に、良いアイデアが見つかります。
そのために必要なのは、多くの悪いアイデアを試すこと。
誰もがアイデアを発案することはできます。
大事なのはそのアイデアに取り組むこと、行動を起こすこと。
何かの行動を起こす人が、変化を生み出す人となります。
行動したり挑戦したりすることのできる仕組みづくりや環境の構築がとても重要だと話されていました。
また、アイデアを試し続けるためには、粘り強さと楽観主義も大切な要素とも。
その上で、自信を持つこと。
誰が何と言おうと、「自分こそが解決できるのだ」と信じること。
いくつか質問を受け付けていたのですが、その中でご自身のお子さんに対してかつてされたというアドバイスがとても印象深かったです。
若い頃に広告代理店への就職活動をされていて、数百人の中から最後の4人に選ばれ、面接選考の結果不合格となったとのこと。
そこで彼がとった行動は、全ての面接官に対して「自分と合格した人との違いは何であったのか」「自分に足りない要素が何であったのか教えて欲しい」と50通近くの手紙を送り続けたそうです。
その結果は、「会いましょう」という先方からの連絡と合格の切符。
どうやら実際は最終選考の4人とも全員不合格の通知が届いていて、それに対しての反応を見るという選考だったようです。
随分意地悪な選考だなと思うのですが、ランドルフ氏の捉え方は「ノーはノーではない」「行動によって現実は変えられる」という思考でした。
講演の最後に、テレビゲーム創成期のアタリ社の創業者の名言を引用されていました。
私と同じようにアイデアを持っていた人は、きっといるだろう。
ただ、私はそれを行動にうつし、彼らはそうしなかっただけだ。
「何かを知るには、まずは試してみること、より多く行動すること」の大切さを学んだ講演でした。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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