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気分は伝染する
よく周囲の人たちに、特に上司や近しい同僚たちに「お前は悩みがなくていいよなぁ」とか「いいなぁ、いつも遊んでて」と言われます。
また、部下たちからも「いつも楽しそうですよね」と言われることが多いです。
まあ、仕事はちゃんとしているつもりなので、そう見られないのも残念なことではありますし、それに悩みが全く無いわけではありません。
多分、あります、あるはずです。
でも、本当にひとりで答えを出さないといけないような問題であれば、大概は自分の中で答えを出すというか決めることは可能ですし、また決めるまでにヒントが欲しければ、それ自体が悩みの種と知られないまでも周囲の人たちには訊いたりしていると思うのですよね。
普段から、気になったことや自分の中にある想いは、それが周囲の人たちにとってマイナス要素とならないと考えている限りは透明性をもってフルオープンに近い状態にしていますので、どこでいつ吐露した内容が実際の悩みの核心となっているのかが自分以外の人たちには分かっていないだけなのだと思っています。
それにいつだって態度は選べますからね。
リーダーが悲壮感を出したところで、部下たちや部署内の士気は上がりません。
そんな状態だからこそ、どうやって周囲の人たちの気持ちを鼓舞していくかを意識すれば、選ぶべき態度も決まってきますし、こうした姿勢は心がけ続けていくことでいつしか自然に習慣化していきます。
フランスの哲学者、アランは「幸福論」の中で次のように述べています。
悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである
そして、気分とは伝染するものです。
どのような状態を自分の周囲に伝染させたいのか、自分の周囲をどのような環境に近づけていきたいのか。
リーダーとは、自分の意志の力によって自らと周囲の人たちの気分を変えていく立場にある人なのだと考えています。
アランは次のようにも述べています。
幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである
ここまで書いてきたような考えがベースにあればとてもカッコいいのでしょうが、本当に大して悩んでいない私としましては、「悩みがなくていいよなぁ」という問いかけに対してはいつも「ふふふ」と照れ笑いをして誤魔化しています。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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