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365日のお掃除メール
前回のコラムで「継続力」について触れましたが、今回はその具体的な取り組みについて。
実際にはお掃除メールではなくて「環境整備メール」と称しています。
主な対象は拠点の管理者や入社したばかりの新卒社員。
いくつか条件がありまして、
✅まず本人が自主的に「やる」と決めること(強制ではありません)
✅毎日トイレを磨くこと(会社のトイレでも自宅のトイレでも可)
✅トイレの環境整備実施後に、気づいたこと考えたことをメールで関係者へ配信すること(「環境整備●日目」のように件名に日にちを入れます)
✅トイレの環境整備とメールの配信を「365日間連続」で実施し続けること
上記内容での実践となります。
目的は、日々のトイレ磨きをとおして「気づきの感性」を育んでいくこと。
本気でトイレを磨いて気づくようになってきた人は、メールに書かれる内容も変わってきます。
おそらくは、やらされている感満載でギブアップができずに仕方なくやっているであろう人は、それもメールを読んでいると何となく分かります。
「365日やり続ける」と最初に決めているにもかかわらず、うっかりメールを送り忘れる人もいます。
果たしてトイレを本当に日々磨いているのかも、こちらとしては文面からしか伺いしれません。
それより何よりも、「気づきの感性」を育むことが目的なわけですが、日々やり続ける過程において、そちらの都合やタイミングで好き勝手に送ってくるメールに「それを読んで、毎日返信をしている存在がいるという事実」にいつ気づいてくれるのか、というジレンマもあります。
習慣化できていない人は、メールを送ってくる時間も日々バラバラです。
しかも、相手に対しての想像力の発揮も乏しいですから、真夜中などとんでもない時間に送ってきます。
「本日中に送信できたからセーフ」のような心持ちで、果たして気づきの感性は根付いていくのでしょうか。
「相手への感謝」というのも大きな気づきです。
なので、なるべく本人自身に気づいては欲しいのですが、タイミングを見計らっては返信メールにて、いつになったら読み手のことを考えられるのか、という示唆は与えていきます。
中断してしまう人もいます。かと思えば、しれっと再開して日にちも当然のようにこれまでからの連番で送ってくる人もいます。
「365日間連続でやり続ける」という前提条件があるわけですから、私個人の意見としては、本来であればまた初日からのリスタートだろうと考えています。
いずれにしても、続けさせてみると、その人間の自分自身への向き合い方が徐々に見えてきます。
ひとつのところに徹底して向き合っていくと、整っていない細部が浮かび上がって、気になるようになります。
本当に日々きちんとトイレを徹底して磨いている人は、メールの文面も周囲の人たちへの感謝の想いが溢れてくるから不思議なものです。
何よりもありがたいのは、日々向き合っていくこちらの方も、彼ら彼女らから学ばせていただくものが非常に大きいという点です。
興味のある方は、社内において上司と部下で実践してみてはいかがでしょうか。
時間が許すのであれば、私も日々のメールへの回答者として協力をさせていただきます。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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